屏風

沖縄県知事応接室の屏風には何て書いてある?


ニュースや新聞にしっかり映り込んでいる事が多い、
沖縄県知事応接室の屏風、、
よく見ると、漢文がびっしり書かれているのですが、
あそこには、何と書いてあるかご存じですか?

http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-247202.html

実は、あの屏風の漢文は琉球が最も対外貿易で栄えた
15世紀後半の尚泰久王の時代に造られた
万国津梁の鐘の碑文なのです。

屏風の漢文は茅原南龍(ちはら・なんりゅう)という人が書いています。

屏風に書かれた漢文の意味とは?


では、屏風に書かれた漢文は、どのような意味なのでしょう。
漢文を書いてもあれなので、現代文にアレンジしたやつを
載っけてみます。

私訳 万国津梁の鐘 碑文
琉球国は南海の風光明媚な土地で、
朝鮮の優れた所を集め、明国をもって頬骨と歯茎、
大和を唇と歯として、二つの間に位置して、
泉の湧き出る、パラダイスアイランドだよ。
船を使って、万国を繋いで手広くビジネスし
珍しいお宝は、国内にパンパンに溢れてる。
そこに住む人々は古の夏王朝の性質を
受け継いでるから、情け深いのだYO
DAKARA、マインカイザー、
大世の主(尚泰久)は
庚寅に産まれた、尚泰久様は情け深いお方さ
ここに尊い地位を天から受けて、
人民を慈しんで育んでいらっしゃるよ。
王は、仏、法、僧の恩徳を高めて、
父母、君主、友人、施主の恩に報いる為に、
新たに巨大な鐘を造って、本国、中山国王の
宮殿の前につけて、これを御堂に引っ掛けた。
国の法律を、夏、殷、周の後より定めて
文武百官を整備して、あまねく生きとし、
生けるモノを救い、上は万年も続く
尊い国王の地位を祝おうぜ。
もったいない事に、王は相国の住職
溪隠安潜叟(けいいんあんせいそう)に命じて銘を求める。
銘には、私は、このように書いた。
須弥(しゅみ)の南畔、世界は広々とし。
吾が王出現して、苦しめるピーポーを救う。
流れに乗って金色の象が踊るし、
鯨は波をかき混ぜて月にホエール(笑)で
大海は溢れんばかり、鐘の音は世界を震わせ
長い夜の夢を醒まし、まさに天下安寧の望みが
天に通じた思いで、スーパー感激です。
聖天子の威風は長く続き、日々は、
ますます光り輝く事でしょう。
戊寅の年(1458年)六月十九日
辛亥(かのとい)のひ
大工 藤原国善
住相国溪隠叟、これを記録します。

碑文に書かれた大体の意味は、、

このように、碑文には、
関係が深い、朝鮮や、日本、中国との位置関係と
お互いに無くてはならない事を書き、
仏教や儒教の教えを散りばめ
つまりは、尚泰久が王になり、貿易は絶好調でお宝が満ちて
人民はよい暮らしを楽しんでいる。
これもそれも仏のご加護だから、こうして鐘を造って
太平の世を祝うよとそういう意味なのです。

沖縄・琉球の歴史を紹介

http://blog.livedoor.jp/ryukyuhattuken/



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