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沖縄県内に2つあるバス専用信号機

沖縄県内でバス専用信号機といえば那覇市の開南バス停はそれなりに知られていると思う。
交通方法が右側通行から左側通行に変更された730を期に設置されたものであるが、沖縄テレビが復帰50周年特集記事の1つで、経緯を含めて詳しく紹介していたので、ぜひこちらを見ていただければと思う。

上記の記事を見ていて、冒頭にある「バス専用の信号機は、沖縄には2か所にしかない」というのが気になった。

もう1か所はどこにある?

開南以外にもう1か所あるということであるが、それがどこに設置されているのかは、この取材映像では最後まで出てこない。ということなので、もう1か所がどこにあるかを探してみた。なお先に書いておくと、そもそも沖縄本島にあるかどうかの確証が無いのだが、私に離島の道路事情に関する知識はほぼないため、本島にあるという前提で話を進める。

いくら狭い沖縄本島とはいえ、闇雲に探すのは労力がかかるので、可能性がある2つに視点を絞ってみた。

バスターミナルの出口に設置されている可能性

バス専用なので、路線バス以外の通行が無いところに設置される・・・とすれば、バス営業所やバスターミナルからの出口への設置が考えられる。
と思い、Googleストリートビューであたってみたのだが、実は出口に信号機があるのは那覇バスターミナルのみである。その那覇バスターミナルには出口が2箇所あり、そのどちらにも信号機が設置されている。

国道330号側の出口

国道330号に面した乗り場からバスが出発する道路上に、一応信号機がある。

ただ、少なくとも日中は常に赤点滅であり、信号としての役割はほぼ無い。

県庁側の出口

もう1つは県庁側の十字路に設置されている信号機であり、その1方向がバスターミナルからの出口である。

しかし、どちらの信号機にも「バス専用」という表記は見当たらず。よく考えてみれば、バスターミナル関係者の車両も出入りすることから、バス専用と言えるかは微妙である。

バスレーンに設置されている可能性

もう1つの可能性としては、開南バス停のように路線バスしか通れない車線への設置が考えられる。
思いつくのは、朝の上り方面、夕方の下り方面で設定されているバス専用レーンであり、一番左側のバス専用レーンから右折する可能性があるのは下記の交差点であるが、
※リンク先はGoogleストリートビューである。
国道58号 伊佐交差点(大山方面から普天間方面へ右折)
国道507号 古波蔵交差点(与那原方面から与儀へ右折)
国道507号 国場交差点(与那原方面から沖縄大学へ右折)
県道29号線 安里十字路(大道方面から新都心へ右折)
いずれの交差点にもそれらしき信号機はなく。

ほか右折するところは・・・とGoogleストリートビューで、彷徨い続けていると、開南のように2つ並んだ信号機を国道58号の牧港(南)交差点(那覇向け)で発見。

もう少し近づいてみると、消灯しているが「バスレーン専用」の文字が。

ここで右折するバス路線は存在せずなので、下記のような運用が想定される。路線バスだからと言って、左折専用レーンから直進してよいのかは気になるところだが。

◆通常時

通常時はバス専用信号機は消灯

◆バスレーン規制時

バスレーン規制時のバス専用信号機が赤信号の時
バスレーン規制時のバス専用信号機が青信号の時

もう1箇所のバス専用信号機とはこれなのか?
バス「レーン」専用なのは少し気になるが、ひとまずこれということにしておこう。

ちなみにこれに近いような運用の信号機が、かつて泊高橋バス停と久茂地バス停付近にも設置されていた記憶がある。これはまた別の機会に。

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