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支援事例「パンケーキの店 FC展開したい」

令和 5 年 1 月 22 日 沖縄タイムス経済面掲載

材料を自社製造で確保

 ■ 企業名 株式会社KURUSTEAZ(クラステーズ)
 ■ 業 種 飲食店経営
 ■ 所在地 北谷町・岩国市
 ■ 資本金 300万円
 ■ 創 業 2017年
 ■ 従業員 9人

【相談内容】
 米国人に人気のパンケーキが目玉商品であるカフェhalihali(ハリハリ)の北谷店と山口県岩国市にある直営店舗のほかに、長崎県佐世保市での新店舗展開を進めていたが、延期して県内でのフランチャイズ(FC)展開を始めたい。利益を出していくにはどうすれば良いか。

【回答】
 FC展開の契約書の内容について相談に来た代表の八波直栄さんに対し、弁護士のコーディネーター(CO)から、FC店側が契約違反をした場合に事業の継続が出来なくなる仕組みにする必要性を指摘した。違反した場合には、人気商品のパンケーキづくりに欠かせないオリジナルのパンケーキミックスを提供しない条項などを盛り込む内容にした。
 FC募集後すぐに加盟の申し出があり、契約条項や研修などについて説明した上で契約した。北谷店で店舗運営の研修を行いながら、食品衛生責任者資格を取得させ、資金の融資交渉や店舗物件探しを進めていった。
 北谷店は来店者の95%が米国人である。出店候補地も米軍基地に近いエリアで物件を探し、金武町のキャンプ・ハンセンゲート前に居抜きの物件を探し当てた。2月23日にオープンする準備を進めている。店舗名はkin café halihali(金武カフェハリハリ)とした。
 一方、直営店の売り上げ拡大により、材料の米国製パンケーキミックスの在庫が不足気味になることから、米国のメーカーから直輸入することにした。貿易に詳しいCOから輸入についてのアドバイスを受けてメーカーとの交渉のため渡米した。ところが、事情があって直接、輸入できないことが判明。自力調達を余儀なくされた。八波さんは帰国後、商品の成分表示を参考にして自社製造に着手し、改良を重ねて必要量を確保することに成功した。
 自社製造にすることで仕入れより安く、利益率を高めることができた。おかげでFCにもオリジナルのパンケーキミックスを販売・提供することが可能となった。常に前向きに挑戦し続ける八波さんは、今回FC展開の要件も整備でき、利益率も高められた。よろず支援拠点でも引き続き応援していきたい。問い合わせは(株)クラステーズ、電話098(989)0333。
(県よろず支援拠点コーディネーター・大和田邦治)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12428836.html


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