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支援事例「石垣産バニラをブランド化したい」

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令和 2 年 3 月 8 日(日曜日) 沖縄タイムス 経済面掲載

ターゲット明確化促す

◆ 企業名 石垣島バニラ
◆ 業 種 食品加工業
◆ 所在地 石垣市
◆ 資本金 非公表
◆ 創 業 2012年
◆ 従業員 非公表

【相談】
 石垣島でバニラビーンズの栽培加工を行っているが、生産や加工の方法が難しく、8年掛けて栽培・加工方法が確立してきた。自社オリジナル商品を開発し、ブランド化を目指したい。

【回答】
 バニラビーンズが沖縄で栽培可能なことを知った相談者の金城美紗江代表は、自身でもやってみようと思い、2012年に実家の畑の片隅で栽培を始めた。当初は栽培方法の情報が少なく、世界中の栽培事例などを調べながら手探りでスタートさせた。
 試行錯誤を繰り返して、やっと収穫できたバニラビーンズの加工にも挑戦してみた。発酵・乾燥させて特有の甘い香りを出すキュアリング加工の工程がとても難しいという。約5年の歳月をかけて確立した県内初のキュアリング加工によって、主要産地のマダガスカル産に匹敵するほど甘く、やさしい香りを生み出すことに成功した。
 徐々に収穫量を増やし安定的な加工が見込めるようになった。菓子店や加工メーカーへの販路先を開始したものの、低価格な海外産との差別化や、国産であることのプロモーションが伴ってないこともあり、販売に苦戦していた。そこで、商品の価格帯や希少価値などを説明し、「ブランド化」を検討することにした。ご自身の思いをコンセプトとして、ターゲットを明確にすることで、石垣島バニラのファンを作ることを提案。知人のデザイナーの協力のもと、ブランドネームやロゴマーク・パッケージデザインを設計し、2020年1月に発売した。

 地産商品として最初の販売は「石垣島のファーマーズマーケット」で発売。安定的な生産体制を維持するためにも、加工原料としての提案も進めており、県内メーカーなどからも問い合わせが増えている。
 相談者は、沖縄県がバニラの産地となり、沖縄から全国に甘い香りを届ける事が定着すること目指している。今後は、計画的な栽培加工と販売促進を確立できるよう、アドバイスを継続していきたい。問い合わせは、石垣島バニラ、電話090(7920)9545
(県よろず支援拠点コーディネーター・池淵功寛

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。問い合わせや相談は同支援拠点、電話098(851)8460。または地元の商工会にお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e11469537.html



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