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【コマースチャンネル】ダークストア/ヘッドレスコマース/アマゾンブランド買収/オンオフ横断体験分析/別荘共同保有

先週のEC/OMO/マケプレ領域の注目資金調達ニュースをお届けします(日本でも投資したいなぁと思う企業をpickしてます。関連領域で起業している方/準備中の方ぜひ、ご連絡ください!!)

①10分配送グローサリーEC「GORILLAS]

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設立年:2020年/ドイツ
調達額:$290M/ユニコーン
シリーズ:シリーズB
投資家:Tencent Holdings、DST Globalほか
事業概要:
 注文から10分でお届けするグローサリーECを運営してます。モデルはダークストア型で、自社で分散型倉庫と配送員を内製し、極限まで効率化を追求しています。現在は12都市(物流拠点は40)で運営してます。ユーザーは配送コスト$2で、2000商品(小売価格と同額で販売)から購入可能です。直近はフルーツ等の生鮮食品の注文シェアも増えておりスーパーマーケットの代替が進んでいるようです。コロナ禍で同様のビジネスモデルは世界的にも流行しており、特にEU圏では、ロンドンのJiffyDijaWeezyZapp、フランスではCajoo他にも10社程度ダークストアモデルが誕生してます。また、今週は米国のGopuffが$1,15B調達し、時価総額が$8.9Bに達しました。
一言コメント:
 毎週のようにダークストアの資金調達がリリースされてて大注目領域!①ダークストア型②お買い物代行型、③大型センター配送、④既存小売の配送サービス、⑤産直系といった分類がグローサリーECではあるかと思いますが、ダークストア型は、はまると日本でもかなりスケールしそうな予感
英語記事:
https://techcrunch.com/2021/03/25/gorillacorn/

②Amazonブランド買収企業「Benitago Group

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設立年:2016年/米国
調達額:$55M
シリーズ:シード
投資家:Target Globalほか
事業概要:
 アマゾンブランドを多数買収していくブランドポートフォリオ企業です。現在、5ブランド、100プロダクトを販売しており、12ブランドが開発中、年末までに25ブランドを買収したいとのことです。特徴としては彼ら自身も、元々アマゾンでEC事業を行なっていた点です。そこで体系化した売上の伸ばし方を元に買収した企業のグロースをデータドリブンで実現していきます。平均して30日程度でM&Aは完了し、またHPから買収価格の見積もりが可能で24時間程度で結果が出るそうです。当該領域は、Thrasio、BBGなど多数のプレイヤーが参入している注目領域ですが、市場は巨大なのでまだまだこのトレンドは続きそうです。
一言コメント:
 通称Thrasioモデルも世界同時多発的に誕生してますね!!日本での展開可能性を考えたときには、BBGのような元々自らEC事業者として成功していてそのノウハウを買収企業に注入していくモデルが相性がいいと思っています。また、BBGが主に活動拠点とするヨーロッパは日本同様アマゾン一強ではなく、複数プラットフォームを上手くマネジメントする必要があるという点も共通項が多いと思います。学ぶことは多そうです!
日本語記事:
https://jp.techcrunch.com/2021/03/27/2021-03-26-benitago-group-funding/

③オンオフ横断でブランド体験をマネジメントするPF「AnyRoad

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設立年:2014年/米国
調達額/:$10M
シリーズ:シリーズA
投資家:a16z、Runa Capitalほか
事業概要:
 オンオフ横断でのエンゲージメントを管理するERM( Experience Relationship Management)プラットフォームを提供してます。オフラインでの行動データとオンラインデータを統合し、ブランド体験を分析し、顧客ロイヤリティ向上、ブランド認知向上等に利用されています。現在では、バドワイザー、ホンダ、ネスレなど、CPG、リテイル、自動車の3業界で200の顧客を抱えているようです。マネタイズはサブスクリプション型で、今回の資金調達により、プロダクトの磨き込みを強化するとのことです。市場にはQualtricsMedalliaのような巨大な体験マネジメントサービスが存在しますが、AnyRoadは元々オフラインの行動分析に強みがあったことも有り、オンオフ横断型分析という点でユニークなポジションを構築しているとのこと。
一言コメント:
 オンライン・オフラインの体験がますます統合されていく中で、横断的に分析できるプロダクトは待ち望まれているところかと思います。ZHDもOMO領域は重点領域として掲げているので、スタートアップの躍進に期待です!
英語記事:
https://www.anyroad.com/blog/anyroad-series-a1/

④別荘の共同所有プラットフォーム「Pacaso

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設立年:2020/米国
調達額:$75M/ユニコーン
シリーズ:シリーズB
投資家:Greycroft、Global Founders Capital他
事業概要:
 別荘の共同所有プラットフォームを運営してます。Zillowの元幹部が起業したそうで、ローンチから5ヶ月でユニコーンとのことで驚異的です。Pacasoは合同会社を設立し物件を取得し所有権を最大8分割し販売しています。物件管理(清掃やメンテナンス・税金処理)はPacasoが行います。元の物件オーナーからしても、未利用の期間を所有権を分割売却することで収益化でき、管理コストも下がるため価値があります。一方の購入したオーナーはアプリから物件が予約が可能となります。所有権は再販も可能となるため不動産投資としての側面もありそうです。マネタイズは物件売買時の手数料(10-15%)と月額の管理手数料$99です。主なターゲットは年収$150k以上の家族層とのことで、リモートワーク普及に伴い急拡大しているようです。
一言コメント:
 「Housing as a Service(HaaS)」の領域は働き方の自由度が増していく中で注目領域ですね。Sonder、Domino、CommonLivingといった企業も海外では出てきているので、”新しい暮らし方”を提案するスタートアップに期待です!!
英語記事:
https://techcrunch.com/2021/03/24/pacaso-raises-75m-goes-from-launch-to-unicorn-in-5-months/

⑤ヘッドレスコマース「Chord

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設立年:2019年/米国
調達額:$18M
シリーズ:シリーズA
投資家:Eclips Ventures,Index Venturesほか
事業概要:
 ヘッドレスコマースのインフラを提供しています。ヘッドレスコマースでは、ECサイトを構築する際に、バックエンドとフロントエンドを分離して開発することで、柔軟性をもった開発ができます。また、サイトの読み込み速度のアップによるユーザー体験の向上、ホスティングコストの削減等が期待できるとのことです。またフロントエンドが分離されていることで様々なタッチポイント(SNS、音声、XR、メッセンジャー)で柔軟なEC機能実装が可能となります(下図)。当該領域には多数のスタートアップが参入しており注目領域ですね。SprykerFabricShogunPipe17NacelleCommerce LayerSwellSaleorなどが調達してます。

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一言コメント:
 正直、記事読んでもヘッドレスコマース企業間の違いがわからなかったですwただ、多様なデバイスの普及によりタッチポイントの多様性は加速していく一方なので、FrontEndとBackEndを分離していくという考えは非常に合理的ですね!本領域も不可逆な流れだと思うので楽しみです!!
日本語記事:
https://jp.techcrunch.com/2021/03/25/2021-03-24-chord-series-a/

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