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エブリデイ大原美術館8日目〜人間だもの〜

昨日は、入館までしておきならが、
スケッチブックを忘れたために
1枚の絵も見ずに帰るという大失態をしました。
おそらく、最短時間の退館者だと思います。

先入観との戦い

美術やアートを学んだことのない私でも、「キュビズム」という名前くらいは聞いたことがある。
先に述べておくが、これまでもこれからも、
解説や予備知識などなるべく排除して、
自分が何を見たのか、何を感じたのか、だけを素直に暴露するつもりだ。
さて、「キュビズム」

今日の作品は、アルベルト・ジャコメッティの「キュビズム的コンポジションー男」

今日は、絵画ではない。立体だ。石膏に色をつけたものらしいが、
レンガなのか、金属なのか少し重めな物体がゴツゴツとくっ付いている。

原題は、MAN

今更だけど、男なのか、女なのかなどわからない。
ゴツゴツした感じを男と感じる人もいるだろうが、
ゴツゴツしてない男だっている。

原題では、MANとなっている。「人間」がしっくりくる。
この塊がゴツゴツついているものが、「人間」。
しっくりくる?自分で書いていても、まだ理解できていない。
「人間」だと認識する1番簡単なのは、「顔」である。

このゴツゴツには、「顔」がある。
「顔らしきもの」がある。
「顔」があるってすごい。
が決まる(存在する)。
顔って前を向いている。(正確には、少し右前を向いている)

ヘンテコな部分としては、人間なのに、面がある。
四角が全体的に多いからか、前面・背面・右面・左面が存在する。
私のオススメは、上から「人間」はいい。
背面が好き左面もかっこいい。右面はちょっとつまらない。

ここで気付いたことがある。
この「人間」は、左右は対象ではないし、
胴体のようなものに他の何かが付いているのでもない。

「顔」があるは人間のはじまり

顔と判断したのは、おそらく「眼」だろう。

「眼」は顔であり、「顔」「人間」である。
ゴツゴツは「人間」となった。

ガンダムはどうやって作った?

人間をパーツに分けてみる。
頭、胴体、右腕、左腕、右足、左足。
細分化していって、くっつけたら人間になる。
この「人間」はおそらく違う。

まる、さんかく、しかく

万物は、まるさんかくしかくを組み合わせでできている。(仮定)
例えば、人間の手は、まるだろうか?さんかくだろうか?しかくだろうか?
どれでもあるし、どれでもない。
「人間」は生きている。
人は、腕を曲げれば、ヒジが鋭角になる。さんかくに感じる。
顔にぶつかりそうなくらい近い場所にヒジが迫ってきたら、まるになる。
ヒジを含めた腕は、しかくでもある。

さぁ、困った

「人間」は、まるでもさんかくでもしかくでもある。
近づいて、よーく、よーく見てみることにした。

あれ?これまるだと思ってたけど、まるじゃない。円柱だ。
円柱は、横から見えれば、しかくだ。

しかくだと思っていたけど、
台形だったり、5角形だったり、なんだこりゃ?
よくわからないパーツがよくわからないパーツと
ぶつかりあったり、のっかり合ったり。

私には、ヨーロッパの街のように思えてきた。
区画整理されていない、曲がりくねった道。
突然現れる階段。手すりがないと上がれないような急斜面。
アトラクションのようにも見えてくる。
かくれんぼしたら楽しいだろうな〜。
ここの出っ張りを押したら、どこかが外れるなどカラクリがありそう。

人間ってなんだ?

人間の腕は、荷物を持つもの?
腕立て伏せをするもの?
いや、腕は何ものでもない、腕だ。

もしかしたら、この「人間」には腕はないかもしれない。
何が起こるのか、何であるのか、定義しなくていいのではないだろうか。
どんな人間だって、「人間」なんだ。(禅問答のようだな)

7日目のエブリデイ大原美術館は、こちら

エブリデイ大原美術館を始めた理由は、こちら





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