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What(何が)を使った問いかけは、はたして万能なのだろうか?

問いかけの難しさと面白さを感じる日々。
何を問うかで、返ってくる答えは大きく異なるということを、様々な場面で実感しています。

問いかけの中でよく使われるのが「5W2H」。
●When(いつ)
●Where(どこで)
●Who(誰が・誰と・誰に)
●What(何を・何が・何で)
●Why(なぜ・どうして)
●How(どのように)
●How many(いくつ・どのくらい)
です。

わたしはこのとき、以下のように紹介しました。


この5W2Hをこのような順番で展開します。

1. What 「何があったんですか?」
2. When 「それはいつのことですか?」
3. Where 「どこで起きたのですか?」
4. Who 「誰が関係していますか?」
5. How 「どのように影響していますか?」
6. How many 「どれくらいの時間や大きさで影響を受けていますか?」
7. Why 「なぜあなたはここまで悩まされているのでしょう?」

こう考えると、次々と相手に訊いてみたいことが浮かんできますよね。
これはすべて「好意的関心」を抱いたときに湧いてくる問いと一致します。



「なぜ?」「どうして?」と「Why~」で訊くと、相手は必ず理由を答えます。それは回答次第では「あなたのせいですね」と、責任を問われる可能性があるからです。だから……無意識のうちに自分を守るためのストーリーを仕立てて語ってしまう。これが言い訳の正体ですね。

ところが、「何があったんですか?」とできごとや事実について訊くと、相手は自分の責任とは切り離して語りやすくなります。理由はいったん脇に置いて、まずは何が起こったのかを確かめることで、尋ねる側も答える側も同じ「事実」を客観視することができます。


では、「What~」が万能かというと……そうでもないんですよね。

「What did you do?」

あなたは何をしたの?」という問いかけです。
「何をしたか」を訊きたかったはずが、主語を「あなた」にしてしまうと「こんなことをやらかしたのは誰だ?」と詰問されているように受け取られます。これは本意ではありません。


ではどうしたらよいのでしょう? わたしだったら、こう問いかけます。

「What happened?

「何が起きたの?」「何かあったの?」という問いかけです。
主語を「何か」に置いているので、できごとだけに焦点を当てることができます。と同時に「誰が」という部分がありませんので、責任を負わされるという不安も軽減されます。

ほかにも、
「What’s going on?」 何が起こってるの?どうしたの?
「What’s wrong?」 何か(よくないことが)あった?
「What’s the matter?」 何か(問題でも)あった?
といった問いかけも同じように使えます。


相談をおこなっていると、「あなたは~」と問わなければならない場面もあります。でもそれが詰問になってしまっては、安心して話していただくことは難しいでしょう。だからこそ「何があったの?」「どうしたの?」というフレーズはとても役立ちます。

ところが「何が~」の問いかけであっても、主語が「あなたは~」となってしまうケースがあるわけですね。わたしもつい「聞きたいことと違うことを問いかけてしまった」と思うことがあります。「What did you do?」になってしまっている……わけです。

ますます問いかけの難しさと面白さを探究したくなりましたね。



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