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聞きたくない話は心のシャッターを下ろしてしまえばいい

ちょっと耳が痛い話や聞きたくないこと、叱られたり苦情を受けたりして自分が必要以上にダメージを受けそうなとき、どうしていますか?

「わたしがいけないんだ」
「わたしが怒らせてしまったんだ」
「予測して対応できない自分が未熟なんだ」
「また同じことで注意されている。成長していないんだ」

・・・以前のわたしはすべてを受け入れて、自分を責めて苦しくなってしまうことが多々ありました。


そこで、ネガティブな言葉や聞きたくない話を上手に受け止めるための方法を考えてみました。
それは「心のシャッターを下ろす」という方法です。

具体的には次の3つを順番に行います。


①話の内容よりも相手の表情や感情に意識を向ける

相手の話の内容を真摯に受け止めることは大切です。しかしそれが理不尽なものだったり、自分にとってあまりに大きなダメージを負うものであった場合、すべてを受け入れてしまうのはかえって危険です。

そこで、話そのものよりも、相手の表情や口調、感情や思いなどに意識を向けて「なぜここまで怒りに任せて話したいのか」を想像します

例えば、「家を出る前に家族から注意されてイライラしているのかも」「この暑い中、満員電車に揺られてストレスが溜まっているのかも」などと、まったくの妄想ですが怒りをぶつけたくなるような感情を想像してみます。
すると、「ここで反論したり正論で返したりするとさらに怒りが増すだろうな」「ひとしきり吐き出さないと冷静に話ができないだろうな」ということが予想できるようになります。

話の内容よりも、ここで怒りをぶつけたいだけなのだと思うと、他に吐き出す相手もいなくてここでしか言えないことに、どこかかわいそうな気持ちすら湧いてきます。

また仮に話をきちんと聞いていなくても、「○○って気持ちはよく伝わってきました」と感情面に寄り添った応対ができるので、内容よりも気持ちをきいてもらえたという印象を与えることができます。



②ネガティブな言葉はシャッターを下ろして侵入を防ぐ

次に、どうしても耳から入ってくるネガティブな言葉への対処をします。
心の中で入口のシャッターを下ろして「閉店」にしてしまう、というイメージです。

例えば、「だらしない」とか「間違っている」とか「なぜできないのか」などと言われたとしましょう。それを真摯に受け入れてしまうと、自分を強く責める感情へとつながってしまいます。
そこで「だらしない」の基準はどこにあって、何がどこまでできていたらOKで、どこからがNGなのかがはっきりしていないとと捉えます。
すると、この言葉は自分の中に取り入れる必要のない、明確な基準や具体的な改善策が伴わない一方的なものだと気づきます。
ここでこちらも腹を立ててしまっては本末転倒です。あくまで冷静に、話の矛盾点や理不尽なことに意識を向けて、「受け入れる必要ない指摘」と治めておくのがよいでしょう。

これによってネガティブな言葉はシャッターを下ろして中に入れず、安心な状態で音だけで捉えることができます。身の危険がなければ言葉だけに意識を向けることができますし、冷静に対応できるはずです。
実際のお店でシャッターを下ろして閉店になっているとすれば、少なくとも勝手に入ってきて暴れるようなことはないでしょうし、放っておけばそのうち立ち去ってしまうことでしょう。そんな気持ちで相手の怒りを受け流してしまえば、必要以上に自分を責めることもなくなります。



③感謝の言葉で締めくくる

「ありがとう」は有難うと書きます。有ることが難しいということです。
反対に有ることが容易な場合は「当たり前」といいます。そこ有ることが当然であるため、感謝の気持ちは湧き起こらないわけです。

自分に対して怒りをぶつけてくるようなことは、日常ではあまり体験できないのではないでしょうか?
好んで怒られたい・叱られたい・注意されたいという人でない限り、多くの方はこういうトラブルを避けるように、様々な配慮をしているはずです。
それでも怒りをぶつけられるとしたら、それは非常に稀なこと=有ることが難しいケースだといえます。

つまり「こんな理不尽に怒りをぶつけられる体験は、一生に一度あるかどうか」くらいに捉えると、奇跡的にこんな体験をさせてもらえたこと自体がありがたいとすら思えてきます(笑)

そこで話の最後はこう締めくくりましょう。
「お話ししてくださって、ありがとうございました」



いかがでしょうか。

わたしはこの方法を活用して、ネガティブな話題は「なぜ、いま、わざわざここで話したいのだろう」と考えるようにして、攻撃的な部分はシャッターを閉じて防ぐようにしています。
そのおかげで、ネガティブな言葉を口にする「相手の心情やその背景」に思いを馳せることができるようになりました。
わたしにとっては大きな変革で、自責傾向が非常に強いタイプだからこその心の在り方なのではと思っています。

ただ気をつけたいのは、心ここにあらずの状態で適当に受け流すような態度にならないようにすることですね。
シャッターを閉じるのは一切話を聞かないということではありません。ネガティブな言葉だけを侵入させないということです。
ここを間違ってしまうと、相手はさらに激高しますのでご注意を。

あなたはどんな方法で、ネガティブな言葉を受け止めていますか?




明日も佳き日でありますように

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