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#97 毒親育ちが考える共依存親子の特徴。

この記事は、

☑自分が毒親育ちだと思っている
☑毒親から離れるのにできることを考えたい
☑人に依存しやすい人を見極めていきたい

と思っている人の参考になると嬉しいです。


共依存とは?

共依存とは、自分とその相手とがその関係性に過剰に依存していることです(Wikipedia参照)。

この関係性には色々なパターンがありますが、よく知られているのは「親子」、「夫婦」、「恋人」の3パターン。人間関係の中でももっとも自分に近い存在と成立しやすい関係と考えると、想像しやすいですね。

お互いの利害が一致しているのであれば、共依存ほど居心地の良い関係はないでしょう。しかし、この記事にたどり着いたあなたは毒親が嫌で嫌でたまらない、できることなら逃げたいと思っているはず。毒親による搾取や攻撃に耐えられない状態に追い詰められているのではないでしょうか。


毒親育ちが考える共依存親子の特徴

...とはいえ、長い間、毒親の毒にさらされ続けていると感覚が麻痺してしまい、自分は共依存の状態なのかすらわからないなんてこともあります。

そこで、私の実体験に基づきますが、共依存親子の特徴は下記のとおりです。


特徴①:親離れ・子離れができない

親子関係における共依存では、親離れ・子離れができていません。親も子も一人の人間として自立できていないので、拠り所が必須。かといってプライドが高く、身近にいる他人(友人)に弱音を見せるのは許せない、世間体や周りにどのように思われるか気になって言えないので、親も子も互いに依存してしまうのです。

当の本人は、自分が親離れできていない、子離れができていないという自覚はありません。元々の価値観で身近にいる他人(友人)を見下している節もあるので、ピンチのときに頼れるのが親(子)しかいない…客観的に見ると残念な状況です。

この状況がずっと続いているので、「新しい価値観を受け入れよ」となっても受け入れません。むしろ、周りの変化に気づけず、自分の考え方に固執しすぎてしまって誰も触れない状態になるのです。


特徴②:親子の仲が良すぎる

仲良しであることが悪い...と全否定するつもりはまったくありません。個人的には、もっとも心身に与えるストレスが人間関係との考えなので、良好な関係を築けるに越したことはないとさえ思っています。

でも、この良好な関係が度を越し過ぎると、特に親子関係では共依存につながりかねないのでは...ということ。なぜなら、2人だけの世界を創り上げてしまい、他者を寄せ付けなくなってしまうからです。

客観的に、親子で恋人やそれに近い関係くらいに親密だと思わせてしまうと、正直引くのではないでしょうか。私の主観もあるので、誰しもがこのように感じるとも思ってもいませんが、下手に関わってトラブルになったら面倒だから避けておこう…と感じる人の方が多いハズ(と信じたいです)。


特徴③:お互いの話を鵜呑みにする

共依存親子は2人だけの世界を創り上げているので、お互いの話は聞き入れることができても、それ以外の人からの話やアドバイスは完全にシャットアウトします。

共依存親子の前提は、「常に自分たちは正しい」という思い込みです。たとえ自分たちに非があっても棚に上げて正当化し、ヘリクツを並べて相手の正論を徹底的に潰します。時間が経つにつれて思い込みをこじらせます。

それでも「自分たちは正しい」と相手との関係性も取り返しがつかない状態になるので、自然と孤立してしまうのです。


特徴④:親子で主従関係がある

これは、

  1. 親が主、子供が従とハッキリしている

  2. 子供が主、親が従とハッキリしている

  3. 状況によって親と子の主従が変わる

と、大きく分けて3パターンがあります。共依存の形態は親子の数と同じ数だけ存在するので、残念ながら断定できるパターンはありません。ですが、自分自身が毒親(毒親育ち)と認識している人はまだまだ少数派なので、無意識のうちに「③状況によって親と子の主従関係が変わる」パターンが多いのかなと推測しています。

もちろん、「①親が主、子供が従とハッキリしている」「②子供が主、親が従とハッキリしている」パターンもあります。この2つのパターンは力関係が目に見えるようにわかる関係なので、従の立場の方が奴隷と化している状態。そこから抜け出したくても絶望感が強く、自分の頭では何も考えられない…といった症状もあります。


特徴⑤:他責思考・自分で行動しない

「自分は正しい」と思い込んでいる割に言動がともなっていない傾向が強く、自分が何もせずにいたことを他人や環境のせいにして、「自分は悪くない」という理屈に持っていきます。家族のつながりを強く感じているゆえに、血のつながりのない他人を攻撃します。相手がパートナーであっても、です。

共依存親子が他人を見下す…と書きましたが、その原因は【他人を敵だと見なす】傾向があるからです。

傍から見たら、敵も見方もなくて、状況証拠から自分の意見を言っただけだとしても、それが共依存親子の意見に反していると敵です。共依存親子の思い込みと妄想がかけ合わさって総攻撃…となります。ぶっ飛びすぎると、根拠なく人格否定までしてくることもあるのです。


まとめ:共依存親子からは逃げるが勝ち!

この記事では、

☑自分が毒親育ちだと思っている
☑毒親から離れるのにできることを考えたい
☑人に依存しやすい人を見極めていきたい

と思っている方へ、毒親育ちでママの私の体験を基に「共依存親子の特徴」を紹介しました。

心を許せる人がひとりでもいると気持ちがラクになることもあります。ですが、その関係が依存状態になると良くも悪くも「その人だけしかいない!」という状態になるので、健全な関係とは言えなくなってしまうのではないでしょうか。

共依存は、親子間だけでなく、友達同士、恋人同士、夫婦など、色々なパターンもあります。

もし、ご自身が共依存になっていると心当たりがあれば言動を見直してみてください。共依存だと気づいて、今の関係がしんどいなら逃げましょう。すぐに逃げられる状態でなければ、相手に気づかれないように逃げる準備をしたり、接する時間を減らしてみるのもアリかもしれません。

個人的な最適解は【逃げるが勝ち】です。共依存の当事者は違和感を覚えるどころか普通だと思っているので、周りが何を言おうとも変わりません。残念ながら、相手にするだけムダ…となってしまうので、関わらない道を選ぶのが賢明です。


このコラムでは、毒親育ちママの私が、子育てや仕事で考えたこと、感じたことをざっくばらんに紹介しています。「子育てが不安」「毒親の悩みを聞いてほしい」などの相談は、事情のわかる人に話すのがイチバン!


2023年4月から、毒親育ち向けのオンラインコミュニティ「脱・毒親育ちプロジェクト」を立ち上げました。

毒親育ちであっても、自分の人生を歩めるきっかけを作りたいと思ってこの形にしました。みなさまのご参加をお待ちしております!

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