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【ワキヤコーヒー】創業32年の有限会社を承継して社長になりました

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どうもおかしんです。タイトルのまんまなのですが、2021年3月1日より広島県広島市にて珈琲豆の焙煎小売業を営む創業32年の会社「有限会社脇屋」の代表取締役に就任しました。

皆さんご存知の通り私はスタディストで情シスをやっており、クラウドネイティブ社のシンジさんと一緒に情シスのイベントである「リーグオブ情シス」を運営していたりします。

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リーグオブ情シスではたびたび「おかしん社長」として登壇者がシステム提案を行う相手の経営陣という役柄で登場していたのですが、名実ともに社長になってしまいました。

何故急に社長に?

私はこう見えて実は結婚しているのですが、有限会社脇屋は妻の両親が営んできた会社なのです。義父が代表取締役、義母が取締役を務めてきたのですが、一昨年、昨年、とお二人とも相次いで体調を崩され、事業を継続することが難しくなりました。

一昨年の夏頃代表である義父が脳梗塞で倒れた為、広島の中心地にあった店舗を一つ減らして義母が大きく経営に関わる形で営業してきました。しかし昨年10月頃に義母も大病を患ったことで体制が維持できなくなり、廃業かもしくは事業譲渡を検討し広島県の商工会議所が運営する事業承継センターに相談などを進めていたそうです。

そんな折に、義父から私に電話があり「会社を譲るので事業を承継してくれないか?」という打診がありました。丁度スタディストの社内では情シスを1名増員して体制を強化していこうという時期でしたが、とにかくまずはお見舞も兼ねて妻と二人で広島に向かいました。

そこで、様々な決算資料を見たり、商工会議所の事業承継の担当者から経営状態の分析を聞いたりしました。結論から言うと借金も無く直近は若干の黒字、コロナの影響で売上前年比も伸びているという状態でした。

また、脇屋は小さいながらも32年も堅実な経営を続けてきた会社で、常連のお客様もたくさんおり、従業員も数名働いている会社です。

結婚の挨拶以来5年ぶりに会った義父は憔悴していて、以前に感じた覇気が失われていました。前に会った時にはまさに社長という雰囲気であった義父の変化にショックを受けました。

義父が半生を捧げてきた会社を畳み、赤の他人に譲り渡すということが義父に与える影響が怖かったですし、名物社長がいる街の小さな珈琲店が無くなるか、別のものに変わってしまうことも惜しいと思いました。

とはいえほぼ社内のITばかりやってきた自分に何か出来ることがあるか?というと疑問符でした。

しかし、店舗のオペレーションや毎月のお金の流れなどをヒアリングするうちに、段々と自分にもやれることがあると気付きました。

まず、脇屋はビジネスそのものには特に大きな問題はなく、バックオフィス体制とネット販売には大きく改善点があることが分かってきました。

全くマーケティングを行っていないネット販売の売上は低く、しかしコロナの影響もあって勝手に微増していっているという状態。メインの実店舗の売上は昔より下がっているものの多少の黒字でした。

バックオフィスはというと、現金預金に余裕があるにも関わらず給与は現金支給、あらゆる振り込みなどは銀行に赴いてATMから実施、キャッシュレス販売の売上はマイナス計上してあとから全額引き落として再計上という複雑な業務フローになっていました。それらに代表取締役と取締役がかなりの工数を割いていたのです。

他にも色々と目についたところはありましたが、脇屋に足りていないことと自分のスキルは面白いくらいにマッチしていることに気付いたのです。

そして、帰り際には義父に「お受けします」と答えていました。

スタディストの仕事どうするん?

そこからはすぐにスタディストの役員の方々に事情を説明して退職の意向を伝えました。

ただ、スタディストの情報システムは今まで頑張ってマイナスをゼロにしてきて、これからどんどん拡張していこうという時期だったので名残惜しく、完全に離れるという選択肢は無かったです。

最初は業務委託への変更を希望していたのですが、スタディストの経営陣のご厚意で今までスタディストには無かった「契約社員」という雇用形態も用意していただき、これからも社員としてスタディストの情報システムに関わらせていただくことになりました。感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。

脇屋は月・水が定休日なので、月・水はフルタイムでスタディストで働き、火・木・金も朝晩などにちょこちょこ働きます。

それ以外の日は店舗に出て珈琲の焙煎もしますし、接客もします。もちろん経理まわりなどの経営者としての仕事全般をこなしつつ、バックオフィスのDXにも取り組んで参ります。

数日やってみて

店に出ている時は珈琲豆を計ったり挽いたり袋詰したりレジを売ったりしてます。それ以外にも銀行を回ったりしてネットバンキングが出来るようにしたり、各種システム(温かみのある感じのシステムです)の把握に努めてます。

スタディストに関しては、頼もしい情シスメンバーが一名増えました。なんとリーグオブ情シス第4回 Presented by アカツキの視聴者投票で優勝されたさのさん(@CLPBG)がJoinしてくれました。

そしてスタディストは今まで情報システム部門以外に主にプロダクトのフロントシステム(Salesforceなど)を管理する部門が別で存在していたのですが、それらが統合されて「ビジネステクノロジー」という新たな部門が誕生し、私含めて一気に5名体制となりました。

二足のわらじ状態ですが、一人情シスじゃなくなったことでとても仕事がしやすくなったように感じます。

脇屋でこれからやっていきたいこと

まずはWebの売上を一年間で10倍まで伸ばしたいと考えています。単に今まで力を入れてなかっただけなので、少しテコ入れしたらそんなに難しい目標では無い気がしてます。

おちゃのこネットというサービスを使ってネットショップを開設しているのですが、ドメインもおちゃのこネットのドメインだったり、珈琲豆の焙煎具合なども商品ページから分かりにくかったりするので、そのあたりを整備していきたいと思ってます。

もしくはStoresやBASE、Shopifyなどへの移行も考えています。このあたりのシステムに詳しい方いたら教えてほしいですw(結果的にSquareに移行しました)

そして急務なのが経営関連まわりのIT化ですね。財務・経理・労務などのシステム化を進めます。ここは自分の主戦場であり、最近簿記も取ったりしたので楽しく取り組んでいきたいと思います。

あとは珈琲の知識をどんどん付けていきたいと思います。元々珈琲は好きでしたが、ビジネスとしてやっていくにはまだまだ知識不足。私が知識不足でも、長年勤めてくださっている焙煎士の方が豆の選定や焙煎を行うので、品質はこれからも変わりませんが、やっぱり自分でも知識をつけたいと思います。よってまずは珈琲鑑定士の取得から始めます。

店内の改装とかロゴのリニューアルとかもやりたいなー。やりたいこといっぱいだ。

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でもITからは今後も離れないと思います。自分はずっと経営に近いところでITをやっていきたいと考えていて、CIOを目指してました。思わぬタイミングでこんな状況になりましたが、せっかくのチャンスなのでこれからもITと経営の二輪で頑張っていきたいと思います。

さいごに

自分で言うのもなんですが、自分で買ったり飲んだりしてみて、ワキヤコーヒーは豆の品質から考えるとめちゃくちゃ安いと思います。

もし珈琲好きな方いらっしゃいましたら、是非お引き立て頂けると幸いです。

また、何かご要望などありましたらDMなどでお気軽にご連絡ください。

今後とも宜しくお願いいたします。


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