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おかあさんが小学校の時に先生から、つねり上げられた話し

土曜日。

昨日、息子の歯の検診に行って思い出した、私が小学5年生だった頃の話しをした。

小学校で1度だけ怒られたのでよく覚えている。

図工だけを教える女の先生がいて、授業で絵を描いていた時にクラスの男子が騒ぎ出し、先生が怒鳴った。

結構長く怒っていて、私は描くのもやめてその様子を見ていると、先生が私の席までやってきて、急にほっぺたをつねり上げて
「お前は歯の矯正をしているから、ムカつくんだよ。」と言い、もう1人矯正をしていた女の子のところにも行き、同じようにほっぺたをつねり上げた。

そんな理由で、こんなことをされるんだと驚いた。ほっぺたはジンジンと痛かった。最初に怒られていた男の子もバツが悪そうに見ていたなぁ。

もう1人の女の子は、授業が終わっても泣き続け、次の日の朝、校門の前で私のことを待っていて、家に帰ってすぐに親に話し、学校に連絡を入れて注意をしてもらったと言っていた。

私は・・・親にも言えず、ただただグルグルグルグルと考えていた。
どうしてそんなことをされたのか言われたのか。

子どもながらに分かっていた。
その女の先生は、歯並びが悪く、歯にコンプレックスを持っているということを。よくイライラしていて、誰かにあたらずにはいられなかったということを。

そして、そんな自分のイライラを人にぶつけるような人は、生徒からも信頼されていなかったし、そんな大人にはなりたくないなと思った。

『おかあさん=すぐに怒鳴る』みたいなイメージってあるのかな。怒鳴らないと、そんなおかあさん、なんだか嘘くさいと言う人もいる。

でも、周りにいる自分の機嫌で怒鳴らないおかあさんに、よくよく話しを聞いてみると、私と同じように、すぐに怒鳴る人を見て疑問を感じた経験があったりして。

色んな人を見て、気が付くことってある。
なにも、つねらなくてもよかったのでは?と思うけれど。手を出すことも、違うなと思う。

先生が生徒を叩くことがまだ容認されていた時代の話しを聞いて、子どもたちは驚いていたけれど、すぐにイライラする先生が信頼されていないという話しは共感して聞いていた。

私も好き放題の感情で生活していたら、子どもからも信頼されなくなるということ。親はついつい、人ってそういうものなのよって都合よく言い訳しがちだけれど、自分の子どもの頃にどういう目線で大人を見ていたのか、時々は思い出す必要があるなと感じた。


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