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マイナス31℃の朝

今回の北海道遠征は5泊6日。
昨年末ごろから、この時期の北海道行きをなんとなく考えており、日程だけは空けてあった。
宿の空き状況、飛行機の事前購入価格を何度もチェックしつつ、天候の状況を加味して考えるうちに、出発目標が4日後に迫っていた。

1月27日からの日程なら、天候が安定しそうだと判断して、急いで飛行機と宿の手配開始。
航空運賃は直前ということで、かなり高くなってしまっていたので、ここ一番でマイレージの特典を発動し、無料で乗ることに。
宿は、定宿がまさかの冬季休業中だったため、過去に何度か泊まったことのあるペンションに電話を入れて5泊を確保。

ところが意外な落とし穴だったのが、レンタカー。
旅行会社と提携しているところは、ほとんどが満車で、1社だけ空きがあると思ったら、やたらに金額が高くて手が出せない状態。
すでに飛行機を押さえてしまったため、後戻りができないので、ふと思い出したレンタカー会社に連絡を取ると、常識的な価格で予約が取れて事なきを得た。

現地に着いてレンタカーの手続きを進めながら、ほかの会社で取れなかったことを話すと、車の数はコロナ以前に戻っているが、韓国からの観光客がものすごく多くて、かなり埋まっているとのこと。
今まで我慢していた人たちが、入国制限の緩和で、一気に北海道に押し寄せているようだ。

現地で迎えた4日目。
前日から「冷える」という予報に胸を躍らせていた。

午前6時前に起床し、クルマのエンジンスイッチを押す。
セルの音が弱々しくヒヤリとしたが、なんとか始動。
メーターパネルに表示された気温は、なんとマイナス31℃。
人生で一番低い気温を体験することとなった。

冷えた朝特有の風景を思い描き、日の出を待つことになったが、肝心のダイヤモンドダストと霧氷がほとんど現れず、空振り。
どうやら湿度が低く、ただ寒いだけの朝となってしまったようだ。

後で聞いた話では、この冬一番の冷え込みで、あまりの寒さのため、エンジンがかからないというトラブルがあちこちで起きていたらしい。
そこはレンタカー。
さすがに整備はしっかり行われているようだった。

マイナス31℃。
これ以上低い気温は、国内で体験することはないかもしれない。

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