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ダイヤモンドダスト

冬の北海道で冷え込んだ朝に現れることのあるのがダイヤモンドダスト。

出現する条件は、気温マイナス10℃以下、強い太陽の光、高い湿度の3つが揃うこと。
これらがしっかり揃うのは確率的にそう高くはないので、遭遇できる可能性はかなり低い。特に湿度が難しい。
そして写真にしっかり写るようなものが出るにはマイナス15℃以下が必要になるので、さらにハードルが上がってしまう。

ところが、今年の北海道は条件を満たすことが多く、近年になく頻繁に出現しているという。
今回、5泊6日の滞在中に、実際に3回もダイヤモンドダストを見た。
過去に、これほどの確率で遭遇したことは一度もない。

空気中の水蒸気が凍りついて宝石のようにきらきらと輝きながら、音もなく漂うさまは言葉に言い表せない。

そして、今朝もまた出たという情報が伝わってきた。
地球温暖化が進む時代。
こんな冬は、この先もうないのかもしれない。

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