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フィンランド語を学ぶときに、私の頭の中と外で起きていること7

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前回に引き続き、外国語アプリの話です。

ちなみに作中でせっせと順位を競っていたのはMondlyというアプリ。
https://www.mondly.com

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色々試した中では(2020年現在で)一番アプリとしての完成度が高く、使いやすくて、個人的には非常に役に立ってくれました。しかし手放しで人にお勧めできるかというと正直そうでもないです、バッサリ。

推せる点と推せない点は下記の通り。

【推せる点】

○基本的に全部音声あり。そして基本は自動再生。

初学者が使うには音声は絶対あったほうが良いです。あと、これは実際に使い比べて見るとわかるのですが、Mondlyはいちいち再生ボタンを押さなくても、問題が進むごとにどんどん音声を再生してくれるのが良いです。自動再生はオフにもできるので、ある程度習熟したパートは音声なしで解いていくと学習に強度が上がります。

○文章問題がある

語学アプリは、単語-単語のいわゆる「フラッシュカード」系が多いです。猫という問題に対してcatを選ばせる、みたいな感じですね。

しかし、フィンランド語は動詞の人称変化や、名詞の格変化があります。「sade=雨」とだけ暗記しても、文章の中ではsateenやsadettaになったりするし、「tavata=会う」と動詞の原形だけ覚えていても、実際に使う時には「Minä tapaan(私は会う)」や「Me tapaamme(私たちは会う」になったりします。

Mondlyはそういった活用や変化も網羅していて、文章問題も出てくるので、その点はなかなか優れているアプリだと思います。

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○パソコン,iphone,Androidいずれも対応。

スマホアプリだけでなく、パソコンでもweb版が使えます。また、特にアプリ版が使いにくいとか、固まりやすいとかもなかったです。

○ポイント制度、ランキング制度など学習の動機付けを助けるシステム。

学習を継続させる仕掛けが、なかなか上手いなあーと思います。ついつい脳の報酬系が刺激されます。今は他のアプリも、この手のシステムを導入してるものが増えているかも。

○一応信頼できる

外国語アプリの中にはマルウェア紛いみたいなのも多いです。中にはインストールしたらロック画面で広告が出るようになったりとか、怪しいアプリもあったりします…。

【推せない点】

○単語のチョイスが微妙

これは外国語アプリ全般に言えることなのですが、語学書などと比べると単語のチョイスがとっても微妙です。明らかな数合わせもあるし、抽象的な言葉よりも視覚化しやすい言葉が多くなりがち。問題も他の言語と共通なので、フィンランド語に特有の単語なども出てきません。

○無料で出来る部分はかなり少ない

無料版では、最初の挨拶のパートと日替わりのデイリー問題しかできません。一度覚えた単語を少し日を置いて復習…ということができないので、学習の効率としては今ひとつ。

○課金しろってうるさい

課金の押し売り画面がよく出てきます。ちなみに有料プランは1ヶ月980円(1言語のみ)、12ヶ月3300円〜(全言語利用可能。今これ使ってます。一ヶ月プランを解約したあとに割引オファーがあったので、正規より安い金額です。正規の金額は忘れました☆)。

私は最終的に12ヶ月プランを契約。これでもう押し売りされないだろう、と思っていたのに、今度は「家族プランもあるよー♪」とか言い始めました。無限に搾り取るつもりなのかもしれません、この会社。

結論としては、とりあえず課金せずに遊んでみて、物足りなくなったらとりあえず1ヶ月プランを課金→継続しそうなら12ヶ月プランへ移行、という使い方が良さそうです。どちらのプランもデフォルトが自動更新なので、忘れそうな人はうっかり更新されないよう、最初にサブスクリプションをオフにしておくことをお勧めします。


外国語学習用のアプリは、英語以外に対応しているものとしてはDuolingoが優れていると思うのですが→(https://www.duolingo.com)こちらはまだフィンランド語には未対応。というか、2020年春にはベータが公開のはずが無期限延期に。クリンゴン語に先を越されるとは…。


長くなりましたが以上です。

この手のアプリはどんどんリリース&アップデートされていっているので、あくまで2020年現在の話、として参考まで。


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