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続・動き出したら止まらない「金利市場」。ー 流れに乗って「米国債買い」で入ったら、今度は「投げ」(涙)。

 「金利が主役」の今、 "米国債の大暴れ" に付き合わされる株式市場やFX、暗号資産、コモディティは大変

 前稿 動き出したら止まらない「金利市場」。ー 「ショート」の踏み上げに次ぐ踏み上げの連鎖。|損切丸|note でこう言う言い方をしたが、まさにそんな状況。国債金利が1日で+0.10%以上動くのは、ドル円なら5円動くぐらいのインパクトだ。

 筆者もドル金利先物で振り回された過去を想い出したが、こういうトラップはまさに ”ユダヤ式” → 「行って欲しくない方に動く」相場の原理。ー 「損切り」が動かすマーケット。|損切丸|note。 "Trend is Friend" (流れは友達)などと安易に「買い」で入るとこういう "洗礼" が待っている。米国債市場の完全復活である。

 昨晩(8/2)、巷では米下院議長がフィリピン経由で2時間遅れたとか、台湾に着いたとか、ネット界隈を中心に大騒ぎで、筆者も相場が気になってずっと情報を追っていた。「第4次台湾危機」を謳うメディアもあり、 "Flight to Quality" (質への逃避)≓「有事の米国債買い」という解釈も成り立つ。だが反動で10年国債金利が+0.13%も上昇するのはやり過ぎ(苦笑)。

 面子丸つぶれの中国「アメリカを震え上がらせる」と、どこかで聞いたような脅し文句を連発。8/4~7に台湾を取り囲んで大規模な「軍事演習」を行うようだ。今のところ「恫喝」の域を出ないとの見方が大勢だが、気をつけなければいけないのは、*今の東欧の「戦争」も「軍事演習」から発展したということ。陸続きでない分、確率は低いと思うが緊張は続くだろう。

 特に不良債権問題や「ゼロ・コロナ」による経済失政で3期目に黄色信号がともりつつある習主席は、秋の共産党大会を控え微妙な状況。国内の不満をそらすたために軍事行動に出るのは独裁者共通の行動様式でもある。

 **この米国債に最も振り回されているのはドル円だろう。米国債売りに呼応するように+3円近く「円安」に戻した。大体「台湾危機」で「円高」はそもそも理屈がおかしいが、「踏み上げ」を喰らったショート筋も多かったことだろう。まあ相場を振り回すための ”為にする理屈” に過ぎない。

 **「金利主導」だけにさぞやりにくかろうが、もしドル円から米国債に乗り換えをお考えなら ”ユダヤ式” には十分ご注意を。JGB(日本国債)で海外勢がコテンパンにやられたのと同様、米国債でウォール街から収益を上げるには結構な努力がいる。経験者として老婆心ながら(苦笑)。

 買い向かう「日本人」の「円安デモクラシー」 Ⅱ。ー 「円安は投機」の嘘。|損切丸|note で為替リスクを負って米株に投資している日本の個人投資家も悩ましい。昨日もNYダウが▼1%強下げたが、逆にドル円は+1%強上げてチャラ。何だか勝っているのか負けているのか判らない状況。これだと素直に日経平均に投資するのとどちらがいいのか微妙な情勢だ。

 まあ「インフレ」下、確実に価値が減り続ける「現・預金」と比較して「資産が減らなければいい」と腹をくくれば少しは気が楽かもしれない。

 一方 ”激オコ” の中国「お金」の "リアル" はどうだろう。海外からのフローを如実に現すのは影響の大きい香港ハンセン指数 ↓ 

 昨日は大きく下げ再度@20,000.-を割り込んだアリババ等中国株の米上場廃止の動きも表面化し、***@33,000.-以上あった株価が半分近くまで下落「富裕層」をはじめ「お金」「人」の流出に歯止めがかからない

 ***巨額の不良債権問題に「ゼロ・コロナ」よる経済失速が表面化する中、最大の輸出先で「最上位顧客」のアメリカと事を構えるのは経済的にはナンセンス。その辺りはアメリカに完全に見透かされている。

 「侵略戦争」当事国の株価(MOEX指数)も同様。10年以上かかって築き上げた「富」が一瞬にして失われている

 思い起こせば無謀な「戦争」に打って出た我が国も、そのほとんどを依存していた石油をアメリカから止められたことが「開戦」の引金になった。いにしえの「ピョートル大帝」や「毛沢東」を標榜する「専制国家」や「軍事政権」にとっては「理念」「理想」の方が大事で、「お金」などというものは汚らわしいものに過ぎないのかもしれない。だが「戦争」の歴史を紐解けば、「お金」の多寡が勝敗の帰趨を決めている。おそらく今回もそうなる。

 「お金が全てではないが、全ての事にお金がかかる」

 かつての日本もそうだが「止めておけば良いのに…」「お金」の "リアル" が示しているにも関わらず、いつも「面子」が優先するのが人類の歴史。(軍需産業以外に)「戦争」に何のメリットもない事が明白な今、思い留まる事が出来るのか「温暖化」や「環境問題」で ”激オコ” の地球に試されているようでもある。人間は増え過ぎたのかもしれない。

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