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「損切丸」 ー 中国編

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アメリカとの覇権争いの中、ますます存在感の増している「中国」。ここでは中国国債など限られた情報の中、「資金繰り」状況などについて考察を加えてみる。
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#デフォルト

"チャイナプレミアム" の出現と中国の苦況

 かつて日本のバブル崩壊後 "ジャパンプレミアム” という現象が起きた。筆者は英銀に転職し…

損切丸
13日前
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溢れる「過剰流動性」の "器" - 「逆イールド」の米国債 → ナスダック → ビットコ…

 2023年、シリコンバレー銀行(SVB)やシグチャー銀行を吹き飛ばした米国債の "暴風雨” 。早…

損切丸
3週間前
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「インフレ」は人を駆り立てる。

 正直目を疑った。パレスチナから5,000発ものミサイルがイスラエルに撃ち込まれ「戦争状態」…

損切丸
6か月前
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「デフレ」の沼に落ちた中国。

 遂にCPIがマイナス圏に突入して「デフレ」の沼に落ちた中国。不良債権問題の深刻さが徐々に…

損切丸
8か月前
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「ドル高問題」再び。ー 「ドル建債務」が重くのし掛かる。

 FRBが重視している個人消費支出価格指数(PCE)だが、もろに 米CPIの ”反転リスク” Ⅲ。…

損切丸
1年前
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米CPIと新興国の「通貨切下げ」。ー 「利下げ」幻想の消滅がもたらすもの。

 FRBの「利上げ」局面では恒例だが、「ドル高」で自国通貨が「切り下げ」になってデフォルト…

損切丸
1年前
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粘着質なアメリカ経済の「需要」「インフレ」 vs 「ゼロ金利」の泥沼にはまり込む中国。

 昨日(12/23)のPCE、新築一戸建て住宅販売 ↑ を見て、いつものことながら改めてアメリカ経済の「需要」と「インフレ」の根強さを痛感させられる。PCEは確かに低下傾向だが、それでもまだ@+5%台。物価連動債(TIPS)が示すBEI(予想物価率)の+2.2~2.3%には程遠い。  住宅市場も30年ローン金利が@7%を割っただけで息を吹き返すのだから、前稿 日本人にとっての「最適投資」2023。- 円金利上昇で狭まる選択肢。|損切丸|note で書いた不動産の「将来価値」

中国経済失速に脅える ”デフォルト予備軍” -「資金繰り危機」は突然訪れる。

 ↑ 標題添付の「セディ」、どこの通貨かお判りだろうか。筆者も知らなかったがアフリカ・ガ…

損切丸
1年前
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背中を押されたらそこは ”崖” だった。- ほんのちょっとした ”気付き” が明暗を…

 まさかCPIが▼0.5%改善されただけでドル円が▼7円も落ちるとは...。まさに ”崖” 。いくら…

損切丸
1年前
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忘れた頃にやって来た「ビットコイン」- 全てをひっくり返す「デフォルト」

 "FTX追加資金なければ破産法申請と警告、80億ドル(≓1.2兆円)不足"  理由も無く@20,000…

損切丸
1年前
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軌道修正を図る?FRB。-” Forward Looking" (先見的)に動けるのか?

 ブレイナードFRB副議長が全米企業エコノミスト協会(NABE)講演で面白いコメント群を残して…

損切丸
1年前
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金利@4%「新時代」の到来 vs 「異次元」の国・日本。

 米国債市場が "1兆ドルの売り” におののいている。  FOMCから24年ぶりの「ドル売り・円買…

損切丸
1年前
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続・眠れる?「灰色のサイ」。ー 8月の貿易収支から見えてくること。

 眠れる?「灰色のサイ」。 ー 予想外の中国「利下げ」が示唆すること。|損切丸|note の…

損切丸
1年前
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「弱いところを攻めろ!」 Ⅱ。ー リスクは「金利」から「信用」へ。

 「弱いところを攻めろ!」 ー 「資金繰り」が決め手の「信用格差」。|損切丸|note の続編。  米国債の本格的売り相場に引っ張られるグローバル市場。これだけ「金利」がドタバタ動くのは久しぶりで何だか懐かしいが(苦笑)、実は「金利」の "中身" が変化してきている。  標題に添付したのはアメリカの「高金利債券」にあたる「ジャンク債」の金利推移だが、2022年に入り一気に@5%超に金利が急騰(価格が急落)。アメリカの住宅ローン金利が@6%を超えてきている事とも連関するが、