人を見た目で判断
人を見た目で判断してはいけない!しかし解ってはいるが結構難しい。
見た目が怖い人は、話し方も怖い。 愛想がなく、ぶっきらぼう。笑わない。 問診をしても短く答えるだけで聞きたい情報を聞き出せない。
なんども聞くと怒った顔をする。余計聞けなくなる。
そんな時はしつこく聞かない。
問診は獣医師に任せる。
診察中。
獣医師が検査に診察室を離れる間が本当に困る。
無言の時間。
沈黙に耐えれない私としては何とか会話の糸口を探る。
普段からこんなに大人しい子ですか?
今まで大きな病気はありますか?
「いや。ない。」
会話終了。以後無言。
早く先生帰ってきてぇ〜!心の中で叫ぶ。
診察が終わりお会計。次回の診察日を伝え薬を渡す。
頷く。
以上。
お大事に。さようなら。
無言。
帰って行く。
次回の診察。
症状が改善。 きっちり薬を飲ませて、食事も食べやすいよう工夫されているとのこと。もう少し様子をみながら投薬を続けるので、また次回の診察日を伝え帰宅。
相変わらずあまり喋らない。
次の診察。
かなり改善され、元気な姿に。
食事も食べ、元気も普段通りに戻った。
検査で獣医師が診察室を離れる。
また私は沈黙に耐えられず話しかける。
良くなってきましたね。
ワンちゃん苦い薬も飲んでよく頑張りましたね。
頷きまた沈黙。また無言かと思う。
お陰様で良くなった。
いつもありがとうございます。
相変わらず笑わないけれど、
小さい声だったけど、 確かに言ってくれた。
よく言われる言葉なのに、今日はいつもより嬉しかった。
**とんでもないです!! 飼い主さんとワンちゃんが頑張ったからですよ! **
いつもより嬉しくて声が大きくなる。
犬を撫でながら優しく笑う。
この姿にとてもほっこりする。
犬も飼い主さんの顔をじっとみて信頼しきっている。
この人苦手だ。。
そう思って逃げる事は簡単だけど、勇気を出して話しかけてみると意外な発見に気がつく。
おばさん特有の馴れ馴れしさもたまには役に立つ。
動物病院に来る人の気持ちは同じ。
自分の子がかわいい。
元気になってほしい。
長生きしてほしい。
見た目が怖い人も同じ。 大切な家族の幸せや健康を願って動物病院にやってくる。
そう思うと、怖い人も苦手じゃなくなる。
最後まで読んで頂きありがとうございました! 動物看護師として、これからもペットと飼い主さんの絆が深まる記事を書いていくつもりです。 どうぞ宜しくお願いします