呪った。

 小説投稿サイトに載せた私の小説を「メンヘラの妄言」と評し、私が写っている写真をどこの誰からか入手してその画像を卑猥な文言とともに捨てアカでSNSに投稿し、私の両親や兄の実名や職業や学歴や大学の卒業論文の題目などなどを延々と、やはり捨てアカでSNSに投稿していた者がいた。最近おとなしくなった、と思っていたが、仕事を失い、病気がちになり、いまも入院していると、最近ある会合で聞いた。
 私はSNSへの投稿が延々と続いていたころ毎日毎時間毎分毎秒その捨てアカ氏を呪っていたが、捨てアカ氏の現在の不遇と私の呪いとは関係はない。他人の小説を「メンヘラの妄言」と評し、どこの誰からか入手した他人の写真をSNSに投稿し、他人の家族の実名や職業や学歴や卒業論文の題目などなどを延々と以下略、そんなことをしていたがために社会性も健康も失われたからだ。単にそういうことだ。
 だから、私の呪いとは、たぶん、関係はない。