見出し画像

kindleで『パワーショベル技能講習 体験記』を出版しました

2018年夏、仕事とは何も関係ない「車両系建設機械(整地等)の免許」を取りにコマツ教習所へ行きました。いわゆるパワーショベルやブルドーザーを操縦できる資格です。

技能講習前は何を準備すればいい? 物理が苦手な私でも学科試験は大丈夫? 本当に大型機械を操縦できるようになる? 

校内に女性がほとんどいない中で受けた5日間の授業と試験の体験をまとめてテキストにし、kindleの電子書籍として出版しました。ここでは「はじめに」にあたる部分を公開します。

*   *   *

そうだ、重機の教習所に行こう

実家にいた頃だったので、もう20年以上前になる。電車を待ってぼうっと立っていたホームの向こうで工事のパワーショベルカーが動いていた。大きなスコップで土をすくって、ウィィーンと旋回して土を落とす。そのスコップがまるで人の手のようにしなやかに動いて、甲の部分で静かに土の山をなでて均す。

へええ。機械なのにあんなに柔らかく動くんだ。

動くたび高く唸るエンジン音とガコンガコンと金属が軋む音がするのだけれど、旋回や掘削の動きは優雅でしばらく見惚れていた。

その景色は何年経っても時折思い出してうっとりした。どうやったら、あんな滑らかに動かせるんだろう。やってみたいけれど時間はかかるんだろうな。そもそも現場で動かすような機会はないから無理だろうな。

でも大人になってから、パワーショベルを動かす資格はお金と時間があれば取得できることを知った。たしかKinKi Kidsの堂本光一くんはバラエティ番組の一環で教習所に通ったことがある。調べてみたら2000年10月に車両系建設機械(機体重量3t以上)の資格を取っている。この番組でぼんやり「ああ、取りたかったら取れるんだな」と思った。

全然違う分野で仕事を始めても、結婚してからも、何かと思い出しては関連の施設を調べて「通えば取得はできるらしいんだよね」と話していたので、旦那はもう冗談半分で聞き流していたかもしれない。

それが今年の夏になって急に臨時のお金が入り(数年越しに作業していた書籍分の報酬が回収できた)、ふと予定を見ると7月後半はまだ仕事がない。「これは行ける!」とスイッチが入った。

*   *   *

続きはkindle unlimitedで読めます。いやあ、行ってよかった。

ライター業とは全く違う分野に5日間どっぷりと浸かって、資格取得以外にも気づいたことや手に入れたものがたくさんありました。技能講習をこれから受けたい方も、受ける予定のない方も、ぜひご一読ください。







よろしければサポートお願いします!いただいたお金はnote内での記事購入やクリエイターとしての活動費にあてさせていただきます。