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実践研究者の道⑥‐非日常からの次の方向性の問いかけ

 自分自身の生き方、あり方の選択、それはこの数年は「私であって私でない感覚」に従って決めている。
 それは、アメリカ先住民居留区での20数年以上の深い体験からもたらされたもので、その多くは夢や問いかけ、インスピレーションとして独特の知覚に入った際に降りてくる。

 12月初旬、地域の人権イベント「フェスタヒューマンライツ2023」の前夜祭で和太鼓「絆」の演奏を聴き、そこで活躍する古くからの知り合いの北芝のTや次世代のT、Yなどの凛々しい姿をみた。そして、マイノリティの地や人がこうして大切にしてきた文化や歴史、そんな素敵なものを自分は独自の役割として外の人へとより広く伝えていきたい、内と外をつなぎたいと感じていた。太鼓の鼓動が心に響き、心が揺さぶられ、震えたとき、モードが切り変わり、いつもの独特の知覚へと入り、次のあり方の方向性となる言葉が降りてきた。

 「次の道への階段の前に立ち、いよいよメッセージを受け止められるタイミングに来たのであなたに伝えます。

 数年前の旅での深い体験の場、胸に激痛が入ったときです。
“これは私たちとのダンスです、さあ、そこからもっと高みに上ってきなさい”そう私が伝え、ともに高みへと上がり、あなたとともに俯瞰して会場全体を目にしたあのシーンを覚えているでしょうか?

 変容したビジョンの実現のために次にあなたを立たせようとする場所はそこからさらに高みへと昇った場所です。
 あなたは今の場から飛び立ち、まるで鷲のように空高く昇っていき、部族全体を観る。
 そして、各地のジェネラルやダンサーたちが踊る会場(活動家たちがまちづくりや様々な活動を行う地)へと訪れ、その地が長い年月をかけて培ってきたストーリーを学び、その地でダンスする(活動する)彼ら彼女たちの活躍を見、その願い、創り出すものを観察し、学び、言葉や物語として紡いでいく。そして、まるで鷲が甲高い鳴き声を空に轟かせるように、より広いRange(領域)でそれを“メッセンジャー”として伝えていく。
  その役割は、次の段階の肩書(研究者としての肩書)の影響力を使うことでより広くマイノリティが培ってきた実践の価値を伝え他地域の課題の解決へと活かすものです。そして、それは単に研究者という道だけを経てきたことで得られる“頭”だけの知識に頼るものではない、地に根を張り長年活動を経てきたからこそ伝えられるものです。

 次の段階への移行の時です。大切な故郷に足場を置きながらもこれまでの役割を時間をかけて次の世代へと分担し渡しながらさらなる高みへと昇ってきなさい。

 Ready!!もう準備は整いました。次の扉を開きゆきなさい。
 あなたのダンスは、いつも私たちのダンスなのです。」

 ちょうど、数日前にしかるべき人たちに次の自分の道(実践研究者への道)と次世代の移行の話をし、かつその日の午前中、長年地域においてお世話になってきたある先生から「あなたはより広い位置で研究者として影響力を持って全体のために生きたほうがいい。仮にそれが両親が願う道でなかったとしても、あなたはそれができる人だからその道に進んだほうがいい。」と後押ししてくださったちょうどあとのタイミングだった。

 歯車が大きく動き始めた。次の関門は年明け。


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