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自分が生きて行く場所にとっての「信用」を見極めろ。|革命のファンファーレ

▼本の概要

著者の今までの活動の経験を踏まえて「お金とは何か」「多くの人に価値を届ける仕組みの作り方」が書かれています。特にインターネット上における生きる戦略はわかりやすくかつ詳しく記載されています。

▼著者

芸人(本人は一般的な認識とは違った定義をしています)。
多くの人が理解していると思いますが「キングコング」として漫才やテレビ出演をしていました。しかし、途中からテレビ出演(特にひな壇やグルメ番組)を減らし、絵本作家として活動。現在は自身が運営するオンラインコニュニティー「西野亮廣エンタメ研究所」を主な活動として、自身やメンバーから出たアイデア基にした仕事している。

▼本のポイント

1.信用を稼ぐことが大事

「もともと世の中は信用で成り立っている。お金はあくまで信用に基づいた取引を合理化するために生まれたもの。」これは多くの人がなんとなくでも理解できている部分だと思います。

では、その「信用」を稼ぐにはどうしたらいいんでしょうか?

西野さんは「嘘をつかないこと」を挙げています。何に対して嘘をつかないのか。それは、自分の生き方です。
西野さんは「芸人」であることを自分の生き方にしています。西野さんにとって「芸人」とは、漫才とかトーク番組に出る様な「職業」ではなく、周りの人がやらないようなことを率先してやる「生き方」であると言っています。

西野さんは、自分が掲げた生き方に嘘を付かなかったからこそ、今があるのです。

しかし、自分の生き方に嘘を付かないことを貫くのはとても大変なことです。自分はしたくなくても、上司やお世話になった人のために嘘を付かざるを得ない場合があると思います。どうしたらいいんでしょうか?

西野さんは、そのそもそのような環境に身を置かないことを言っています。つまり、自分の生き方を全うできる環境に移る、もしくは作るというです。今の西野さんにとって、その環境はオンラインサロンです。今やオンラインサロンで仕事が完結しているので、とんでもないですね。

したがって、信用を稼ぐためには、

・自分の生き方を定義すること
・生き方に嘘をつかない環境に身を置くこと

この2点が大事ということです。

2.インターネットにおける信用の稼ぎ方を知る

1で記載したことは、あくまで信用を稼ぐための準備、前提です。

次に大事なことは、そこからどうやって信用を稼ぐかということです。

西野さんは、インターネットにおける信用の稼ぎ方をめっちゃわかりやすく詳細にまとめていらっしゃいます。

2-1.信用を稼ぎたい場所がどんな場所か見極める

インターネットで信用を稼ぐためには、まずインターネットがもたらしたものを理解する必要があると、西野さんは言っています。

インターネットがもたらしたもの、それは物理制限をなくしたことです。コンテンツを一つ作っただけで無限に届けられるようになったということです。

その結果どうなったのか、コンテンツの無料化が進んだのです。コンテンツの質が高いことは大前提で、それを無料で提供しないといけない。

インターネットで信用を稼ぐためには、まずこのことを理解する必要があると、西野さんは言っています。

2-2.信用をお金に変換するタイミングを明確にすること

しかし、いくら信用を稼げるといっても、今の世の中、ある程度そこからお金にしないと生きていけません。

一つの考え方として、キャッシュポイントを後ろにずらすことを西野さんは提案しています。

西野さんの場合、絵本を売ることが最優先で、そこで売上を上げることに絞っています。それ以外で売り上げを上げることをしていないそうです。絵本の売上以外で発生したお金(クラウドファンディング等)は全て、絵本を売り上るための「投資」にしています。

絵本が売れるために、いくつもの仕掛けを用意する。そこで発生したお金は次の仕掛けに使う。つまり、キャッシュポイントと信用を稼ぐ箇所を明確に分けるということです。

これが可能になったのも、インターネットにおける信用の稼ぎ方を理解し、何回も実験をしたことです。ちなみにそのプロセスも全て公開しており、信用を稼ぐことにつながっています。

さらに西野さんのすごい所は、この信用をお金に換える所ですら信用を稼いでいる所です。どこで売上を上げるかはっきりさせているので、ファンも安心できるということですね。レバレッジ効きすぎです。笑

3.実際に信用を稼ぐために、どうしたらいいか情報収集を怠らないこと

信用とその稼ぎ方について綴った本著ですが、読者である私たちはどうしたらいいのでしょうか?

西野さんは情報収拾を怠るな、と言っています。

どうしたら実現できるか、その方法を探す努力をするべきと説いています。これに関しては、僕も実体験があります。

留年し、2回目の大学3年生でのGW。友達は就活で一緒に遊ぶ人がいなくて暇していました。そこで、前々からやってみたかったヒッチハイクをしようと思いました。ヒッチハイクは怖い、乗せてくれなくて路頭に迷ったらどうしようという不安があり、今まで実行せずにいました。

しかし、いざヒッチハイクをするためにはどうしたらいいかネット検索してみると、ヒッチハイク欲がみるみる高まりました。気が付いたら必要な備品をamazonでポチり、2日後にはすでにヒッチハイクしていました。それでも最初は緊張していましたが、初めて乗せて頂いたことの喜びは今でも覚えています。

その結果、北は北海道、南は長崎までヒッチハイクをしていました。笑

しかし、場合によっては情報がうまく集まらない場合があります。そもそも誰も実現したことのない事とか。

その時のために、アイデアが集まる場所に行く、もしくは作ることを西野さんは推奨しています。西野さんの場合、それがオンラインサロンになっています。

したがって、自分が実現したいものを実現するために、どうしたらいいか情報とアイデアを集める努力を徹底することがとても大切だということを、本著の最後に述べていました。

一見、ナルシスト感が強く、怖い印象すら持ってしまう西野さんでしたが、この部分を読んで西野さんが本気で読者のことを応援してくれていることを実感し、思わず感動しました。

これからを生きて行くためのバイブルになるほどの良書でした。

▼より自分ごとに落とし込むにはどうしたらいいか?

ここからは、あくまで僕の主観の感想です。読む気のない方は、このままページを閉じてください。笑

本著はあくまでインターネット上での生き残るための戦略を綴った本です。つまり、別にインターネットを利用して生きて行く必要はないと僕は考えます。

あくまで、インターネットは誰もがチャンスを得ることができたことと、その可能性が無限大になったということです。

自分がこれから生きて行く上で、インターネットを主軸にするべきかどうか、一度考えるべきだと思います。

例えば、企業のビジネスマンは、職場や取引先での信用が高くできれば、いくらでも生きていけると思うんです。

つまり、僕が言いたいのは、自分が生きて行く場所がどこか、「その場所での信用」を稼ぐにはどうしたらいいかを考える必要があるということです。

自分がいる場所によって、信用を得られる要素は変わってきます。ルールを守ることが一番信用を稼げる場所もあれば、成果さえ出せば信用が圧倒的に稼げる場所もあります。

つまり、自分が生きて行く場所によって、信用を稼げる単価の順位が異なるということです。

その単価を見極めることが、まず大事なことではないでしょうか。

次に必要になってくるのが、自分がいちばん信用を稼げる要素はどこで、それはどうすれば稼げるのか、情報収拾し、行動することだと思います。

もうこれはマーケティングの考えに近いような気がしてきます。

例えば、僕は職場働いていないので、想像でしかないのですが、職場で一番信用を稼げるのが「仕事における成果」になりますが、その成果を得るためには、職場にとって異なってくると思います。成果を出すためにどうすればいいか、さらにその過程でも信用を稼げるにはどうすればいいか、結果出て来たのが「職場の人とのコミュニケーション」だったとしましょう。

どのようなコミュニケーションをすれば信用を稼げるか、例えば発言力がある人(上司や職場で一番成果をあげている人)と飲みいくだけでもかなり違ってくると思います。しかし、上司の酒癖が悪くて飲みに行きたくない場合もあるでしょう。ここで、成果を出すために必要なことだと合理的に判断できるか、感情的になってやめるかが大きなポイントになってくるかもしれません(ちなみに西野さんは圧倒的前者です)。

このように主体的にコミュニケーションを取っていると、成果は上がっていませんが評価はあがります。その結果、仕事を助けてもらえたり人の紹介をしてもらえるなど、何かしらのチャンスが生まれ、最終的には大きな成果を出し、信用を勝ち取るということです(こんなに単純ではないと思いますが、、)。

本著はこれからを生きて行く上で、大きなヒントになる内容がたくさんあります。しかし、ポジショントークであるということも否めないです。それで終わらず「どうやったら自分ごとに落とし込めるか?」がとても大切ではないでしょうか。

そう考えて、稚拙かもしれませんが、自分なりに落とし込んだ見解です。逆に、このように落とし込めたことで、より大きな納得感を持つことができました。

正直、今自分ができることはほとんどありませんが、少しでも賢者の知恵を盗み、自分の生きたい生き方を実現するようにします。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます!

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