「Babette can cook」『バベットの晩餐会』徹底解説:第四章後篇
さて第4章「パリからの手紙」の続きを解説しようか。
前回は無駄話ばかりで全然先に進まなかったな(笑)
ええかげんな奴じゃけん、ほっといてくれんさい♪
もうええわ!
『刑事物語』の樹木希林、亡くなっちゃったね。
ふつう「『寺内貫太郎一家』『ムー』『はね駒』などのTVドラマでお茶の間の人気者となり、その後は『東京タワー ~オカンと僕と、時々、オトン~』『万引き家族』などの映画で見せた演技力や存在感が高く評価された樹木希林」でしょ!
僕は『ムー』と金田(かねた)さんの大ファンだったんだ…
今こうして金田一耕助の格好をしているのも何かの縁かもしれない…
これを機会に「金田三(かねたさん)耕助」に改名しようかな…
そういえば樹木希林も金田一映画に出とったな。
異色作『金田一耕助の冒険』や…
この映画はいろんな意味で凄いよね…
もう脱線はおしまい!『バベットの晩餐会』の話をしようよ!
ごめんごめん、すっかり忘れていた。今回はもう最後まで脱線はしないで真面目にやるからね。
さて、前回はオペラ歌手パパンからの手紙の冒頭部分を解説した。
「Babette(バベット)」は「Elizabeth(エリザベス)」の短縮形であり…
そのモデルとなった人物は、新約聖書の登場人物エリサベツ(エリシェバ)であり…
パリ・コミューンで王侯貴族派に殺されたバベットの夫と息子とは、イスラエル領主ヘロデに殺されたエリサベツの夫ザカリアと息子ヨハネで…
「ladies' hairdresser(貴婦人のヘアドレッサー)」とは「新思想を広める準備をする人」という意味だった…
「バベット=エリザベス」と「ヘアドレッサー」には驚いたな!
そしてパパンからの手紙には、バベットに関してこんなことが書かれていた…
She herself was arrested as a Pétroleuseー(which word is used here for women who set fire to houses with petroleum)ーand has narrowly escaped the blood-stained hands of General Galliffet.
彼女自身も《Pétroleuse》(石油女:家々に石油を撒き火を付けた女性たちを当地パリではこう呼ぶ)として逮捕された。そして殺戮者ガリフェ将軍の手から辛うじて逃れた。
Pétroleuse?石油女?
そういや同じタイトルの映画があったな…
テキサスを舞台にフランス女たちが《胸の谷間》で勝負するっちゅう、謎のフランス語西部劇や…
ブリジット・バルドーとクラウディア・カルディナーレのダブル主演やった。
これのことだね。
胸の谷間のためだけに作られた映画だ(笑)
脱線しないって言っただろ!
めっちゃ笑顔やんけ。ホンマは好きなくせに…
「Pétroleuse(石油女)」とは、パリ・コミューンが壊滅する直前に、市内各地に石油を撒いて火をつけて回った女たちのこと…
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