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「WAY OUT THERE」『RAISING ARIZONA(赤ちゃん泥棒)』徹底解剖15

さて、最後にこの映画のテーマソング『WAY OUT THERE』について解説しよう!

めっちゃ張り切ってるやんけ。

僕、やっぱり歌解説が一番好きなんだ。

音楽が好きなんだね。何だかウキウキしてくるんだよ。

まあ確かにこの曲は楽しいよね。一緒にヨーデルしたくなる(笑)

せやけど歌詞も無いのに解説のしようがないやろ。

っつうか、なんでコーエン兄弟はヨーデルと口笛だけのインストにしたんや?

元々この曲には歌詞ついとったやんけ。

歌詞を入れたら、映画を観てる人たちが笑っちゃうからだよ。

そっちに気を取られ、映画に集中できなくなるからね。

どゆこと?

まあ歌詞を見ればわかる。

The Sons of the Pioneersによるオリジナル版を聴いてみて。

行く当てもなく無賃乗車で旅をする孤独なホーボーを主人公にした歌やんけ。

ありがちなカントリー・フォーク・ソングや。

でもなんか…

歌詞が違う意味に聞こえてくるってゆうか…

映画のいろんなシーンが浮かんでくるってゆうか…

そうなんだよね。

コーエン兄弟は、この歌詞から映画を作ったんだ。

歌詞が映画の各シーンそのまんまなんだよね、笑えるくらいに(笑)

マジで!?

この歌って面白いんだ。さすがコーエン兄弟が目を付けただけのことはある。

実を言うとね、この歌も『DOWN IN THE WILLOW GARDEN』と丸っきり同じような構造になっているんだよ。

表向きは「刑務所入りと脱獄を繰り返す男の歌」なんだけど、本当は全く違うことを歌っているんだね…

またですか!?

昔の歌って、こういうのが多いんだ。

というか歌って元々そういうものなのかもしれないよね。日本の和歌だって、表向きの意味と本当の意味は全く違ったりするでしょ?

ということで、まずは普通に歌詞を読んでみよう。1番はこんな感じだ…

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