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「公園兄弟」『RAISING ARIZONA(赤ちゃん泥棒)』徹底解剖9

大変だ、もう第9回か。スピードアップしなくちゃね。

まだ映画が始まって7分30秒のところだよ。

こんなマイナー映画をここまで語るのは、世界でオッサンが初とちゃうか?

コーエン兄弟に失礼だよ。この映画はれっきとした名作だ。

さて、前回の続きから始めよう。ついにエドとハイの子作りキャンペーンが始まった…


エド、かわいい。

これは『創世記』第3章「失楽園」の第16節だね。神はイヴにこう言った。

Your desire will be for your husband,
「おまえは夫を渇き求めるだろう」

渇き求め過ぎや。見てみい、ハイの憔悴しきった顔を。

しかし数ヶ月後、衝撃の事実が判明する。

エドが不妊症だったんだ…


エド、かわいそう…

ネタがネタだけにこんなこと言うのは不謹慎かもしれんけど、エド役のホリー・ハンターの顔芸はこの映画の見どころのひとつやな。

確かにそれは言える。

美形ホリー・ハンターの顔面が瞬時に大崩壊する泣き顔シーンは必見だね。これだけでもこの映画を見る価値はある。

そして二人は、改めて医師のもとへ説明を受けに行く。

ここでもホリー・ハンターの顔芸が炸裂だ。

とっても切ないシーンなんだけど、顔芸と「なぜその服?」ってくらいのダサい格好で笑えてしまう。

そして二人は養子の申請をするために市役所へ行った。

ハイの経歴を見て固まった担当者を、二人は何とか説得しようとする…


エド「確かにハイが数奇な人生を送ってきたことは事実です…」

ハイ「だけどエドは、法の番人である警官です。二度も表彰されました。だから二人合わせたらチャラになるかと…」


ここは完璧にジョークやな。

「数奇な人生を送っている」ってアダムのことだもんね。

ある日突然土から作られ、いきなりエデンの園の管理人を命じられ、寝てる間に骨を抜き取られ、その骨から作られた女を妻にしろと命じられ、その妻にそそのかされて禁断の実を食べていまい、職場であるエデンの園から追放された…

まさに人生波乱万丈。

「エドは法の番人です」は嫌味やな。番人どころかイブが法を破ったんや。

そしてここには興味深い言葉が隠されている。

「二度表彰された」という部分の原文は「twice decorated」なんだけど、これが…

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