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2019年11月の記事一覧
「リチャード・パーカーとは誰なのか?」『深読み LIFE OF PI(ライフ・オブ・パイ)& 読みたいことを、書けばいい。』
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2019年9月19日 夜
スナックふかよみ
確かにポール・サイモンは阪神タイガースの帽子を被っていたんです…
もう一度確認のために『僕とフリオと校庭で』を…
はいはい。話を戻すのはやめましょ。
せっかくリチャード・パーカーの登場シーンまで辿り着いたんだから。
そうよ。進行を妨げないで。
はい… わかりました…
うふふ。
それじゃあパイとリチャード・パーカーの出会いの
「サウンド・オブ・サイレンス 前篇」『深読み LIFE OF PI(ライフ・オブ・パイ)& 読みたいことを、書けばいい。』
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2019年9月19日 夜
スナックふかよみ
なによ?
揃いも揃って、お化けでも見たような顔して…
だって…
良介山ママが… 二人…
は?
ほら、ここにも…
・・・・・
コラ!ケツヤ!
なんばしようとかいな!
けつや?
快傑ズバットの傑に木村拓哉の哉で傑哉…
傑哉はアタシの双子の弟よ…
ふ、双子?良介山ママって双子だったの?
あたしたち、この人をずっと良介
「サウンド・オブ・サイレンス 後篇」『深読み LIFE OF PI(ライフ・オブ・パイ)& 読みたいことを、書けばいい。』
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2019年9月19日 夜
スナックふかよみ
サウンド・オブ・サイエンスか…
なるほど。確かに深いダジャレだわ。
だからパイ父は「サイエンス」を力説してたのね…
そして『サウンド・オブ・サイレンス』の2番…
ここからトンデモナイ展開を見せてゆく…
その前に、もう一度、歌を聴いておいたほうがいいんじゃない?
そうね。じゃあアタシがまた…
ええ!?ちょっと勘弁してください
「ドストエフスキー 地下室の手記① 地下室ってどこ?」『深読み LIFE OF PI(ライフ・オブ・パイ)& 読みたいことを、書けばいい。』
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2019年9月19日 夜
スナックふかよみ
え? ドストエフスキーの真似?
そう。
ドストエフスキーが『地下室の手記』で行ったことの真似。
ドストエフスキーは、架空の「そっくりさん」を使って『地下室の手記』という「一風変わった物語」を書いたのよ。
どういうこと?
ドストエフスキーはね、自分そっくりな性格をした架空の人物を仕立て上げ、自分を「その人物が書いた手記の読者」と
「ドストエフスキー 地下室の手記② 私以外私じゃないの」『深読み LIFE OF PI(ライフ・オブ・パイ)& 読みたいことを、書けばいい。』
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2019年9月19日 夜
スナックふかよみ
そう…
「underground」や「地下室」と誤訳された「подполья」とは…
神の世界、つまり「天国」のことなの。
神の世界、天国…
たしかに人間の住む世界を「部屋」に例えると、天国とは「部屋の住人からは見えない、隠されたスペース」ですが…
じゃあ「подполья」に籠っている「世捨て人」って誰?
ドストエフスキー
「ドストエフスキー 地下室の手記③ ヤン、ピーター、子門」『深読み LIFE OF PI(ライフ・オブ・パイ)& 読みたいことを、書けばいい。』
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2019年9月19日 夜
スナックふかよみ
だからドストエフスキーは、あんな序文を用意したんだ。
「手記の筆者」は「わたし」じゃない…
つまり「わたし」と「手記の筆者」は別人なんだよ。
べ、別人!?
別に驚くことじゃないと思うけど。
手記の中での「わたし」と「手記の筆者」が別人なんてこと、よくあるハナシだから…
そうなの?
そんな作品なんて他にあったかしら?
のぶ
「ドストエフスキー 地下室の手記④ たいやきくん」『深読み LIFE OF PI(ライフ・オブ・パイ)& 読みたいことを、書けばいい。』
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2019年9月19日 夜
スナックふかよみ
「ひいらぎ」でも「わかば」でも、どっちでもいいでしょう。
大のオトナが、好みの鯛焼きでケンカなんて、ホントみっともないと思います。
じゃあアンタ、歌いなさいよ。
え?
歌を聴けばアタシたち、気が済むから。
歌、ですか? 何の?
タイヤキの歌っていったら『およげ!たいやきくん』に決まってるじゃない!
このバチカンがァ!
バ
「ドストエフスキー 地下室の手記⑤ 難破船と浜辺のおじさん」『深読み LIFE OF PI(ライフ・オブ・パイ)& 読みたいことを、書けばいい。』
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2019年9月19日 夜
スナックふかよみ
アタシ、この歌を何百回と聴いたけど、全然気がつかなかった…
いったいこれはどういうことなの?
もしかして2番もビジョンで何か見えちゃったわけ?
ええ…
そうなんです…
念のため、もう一度『およげ!たいやきくん』を歌っておきましょうか、教官?
ああ、頼む。
それでは…
2番の出だしは、こうだった。
毎日毎日楽しいことばか
「ドストエフスキー 地下室の手記⑥ 2の2乗の答えが4しかないって本当ですか?」『深読み LIFE OF PI(ライフ・オブ・パイ)& 読みたいことを、書けばいい。』
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2019年9月19日 夜
スナックふかよみ
そういえばさ…
ドストエフスキーは序文で「この手記の著者は架空の人物だけど、存在するのが当然だ」みたいなこと言ってなかったっけ?
イエスの弟子「福音記者ヨハネ」は実在の人物でしょ?
つじつま合わなくない?
そこなんだよ。
ドストエフスキーが序文であんなふうに「回りくどい」言い回しをしたことにも、深い意味があるんだ。
福音記者
「ドストエフスキー 地下室の手記⑦ わたしが・棄てた・女」『深読み LIFE OF PI(ライフ・オブ・パイ)& 読みたいことを、書けばいい。』
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2019年9月19日 夜
スナックふかよみ
ふぅ。読み終わりました…
あたしも終わった。
うちらも。
どうだったかしら?
何か気になった点は?
確かに『地下室の手記』は『ヨハネによる福音書』です。
『ヨハネによる福音書』は大きく分けて、第11章までの「イエスの伝道生活」と、第12章からの「エルサレム入城後」の前後編に分けられます。
『地下室の手記』は、この構成を踏襲