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栗麻呂ノ暗号

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第一部<栗麻呂ノ暗号> 第二部<銀河鉄道クリストファーの城>
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#小説

<ノーランと宮崎駿>最終章⑤「take me home...」

これまでのあらすじ 1989年のロンドンから現代にタイムスリップして来た大学生クリストファー(19歳:以下「過去クリ」)は、自分が未来の世界で映画監督となり、自身の作品において「俺のジブリ美術館計画」をはじめとする3つの計画を実行していることを知らされる。それらの計画は、深い宮崎駿愛と、彼自身の目標でもあったジブリスタジオへの思いを込めたメッセージでもあったのだ。しかし、壮大すぎた計画は彼の作品に複雑で難解というイメージを与え、興行収入は減少の一途に。過去クリは「俺のジブリ

<ノーランと宮崎駿>最終章④「りぼん」

これまでのあらすじ 1989年のロンドンから現代にタイムスリップして来た大学生クリストファー(19歳)は、自分が未来の世界で映画監督となっていることを知らされる。若くして数々のヒット作を生み出すその原動力は、少年期からの憧れ「宮崎駿」への複雑な思いだった。懐古的なジブリ美術館や安易な世襲を否定し、自身の作品内で宮崎映画を創造的に再現するという「俺のジブリ美術館計画」は、クリストファーの深い宮崎駿愛と、彼自身の目標でもあったジブリスタジオへの思いを込めたメッセージでもあったの

<ノーランと宮崎駿>最終章③「コンクリート・ロード」

これまでのあらすじ 1989年のロンドンから現代にタイムスリップして来た大学生クリストファー(19歳)は、自分が未来の世界で映画監督となっていることを知らされる。若くして数々のヒット作を生み出すその原動力は、少年期からの憧れ「宮崎駿」への複雑な思いだった。懐古的なジブリ美術館や安易な世襲を否定し、自身の作品内で宮崎映画を創造的に再現するという「俺のジブリ美術館計画」は、クリストファーの深い宮崎駿愛と、彼自身の目標でもあったジブリスタジオへの思いを込めたメッセージでもあったの

<ノーランと宮崎駿>最終章②「I'm in the mood for . . .」

前回までのあらすじ 1989年のロンドンから現代にタイムスリップして来た映画好きな大学生クリストファー(19歳)は、自分が世界的映画監督となっていることを知らされる。現代の巨匠とまで呼ばれるクリストファーの映画作りの原動力は、少年期からの憧れ「宮崎駿」への複雑な思いだった。懐古的なジブリ美術館や安易な世襲を否定し、自身の作品内で宮崎映画を創造的に再現するという「俺のジブリ美術館計画」は、クリストファーの深い宮崎駿愛と、彼自身の映画作りの原点ともいえるジブリスタジオへの暗黙の

<ノーランと宮崎駿>最終章①「BACK TO 1989」

これまでのあらすじ 1989年から現代へタイムスリップしてきたクリストファーは、自分が未来において映画監督となり世界的巨匠とまで呼ばれることを知る。しかもその原動力となったのは、少年時代からの憧れ「宮崎駿」そして「ゲド戦記」への想いだったのだ。クリストファーは未来において『俺のジブリ美術館計画』と『俺のゲド戦記計画』を実行することを知らされる。すべての謎は「7つの歌」の中に隠されていた。「ルージュの伝言」から『インセプション』の物語を、「やさしさに包まれたなら」から『インタ

ノーランと宮崎駿を結ぶ7つの歌【第12話】Love is Everything前篇(ルパン三世TV第2シリーズより)

前回までのあらすじ 1989年から現代へタイムスリップしてきたクリストファーは、自分が未来において映画監督となり世界的巨匠とまで呼ばれることを知る。しかもその原動力となったのは、少年時代からの憧れ「宮崎駿」そして「ゲド戦記」への想いだったのだ。クリストファーは未来に自身の映画を使って「俺のジブリ美術館」計画と「俺のゲド戦記」計画を実行することを知らされる。すべての謎は「7つの歌」の中に隠されていた。「ルージュの伝言」から『インセプション』の物語を、「やさしさに包まれたなら」

ノーランと宮崎駿を結ぶ5つの歌【第11話】紺色のうねりが⑥「賢治と重力」

前回までのあらすじ 1989年から現代へタイムスリップしてきたクリストファーは、自分が未来において映画監督となり世界的巨匠とまで呼ばれることを知る。しかもその原動力となったのは、少年時代からの憧れ「宮崎駿」そして「ゲド戦記」への想いだったのだ。クリストファーは自身の映画において「俺のジブリ美術館」計画と「俺のゲド戦記」計画を実行することを知らされる。すべての謎は「5つの歌」の中に隠されていた。「ルージュの伝言」から『インセプション』の物語を、「やさしさに包まれたなら」から『

ノーランと宮崎駿を結ぶ5つの歌【第10話】紺色のうねりが⑤「インターステラーと法華経 ~何も言えなくて...夏~」

前回までのあらすじ 1989年から現代へタイムスリップしてきたクリストファーは、自分が未来において映画監督となり世界的巨匠とまで呼ばれることを知る。しかもその原動力となったのは、少年時代からの憧れ「宮崎駿」そして「ゲド戦記」への想いだったのだ。クリストファーは自身の映画において「俺のジブリ美術館」計画と「俺のゲド戦記」計画を実行することを知らされる。すべての謎は「5つの歌」の中に隠されていた。「ルージュの伝言」から『インセプション』の物語を、「やさしさに包まれたなら」から『

ノーランと宮崎駿を結ぶ5つの歌【第9話】紺色のうねりが④「インターステラーと法華経・中編~仏陀の生涯~」

前回までのあらすじ 1989年から現代へタイムスリップしてきたクリストファーは、自分が未来において映画監督となり世界的巨匠とまで呼ばれることを知る。しかもその原動力となったのは、少年時代からの憧れ「宮崎駿」そして「ゲド戦記」への想いだったのだ。クリストファーは自身の映画において「俺のジブリ美術館」計画と「俺のゲド戦記」計画を実行することを知らされる。すべての謎は「5つの歌」の中に隠されていた。「ルージュの伝言」から『インセプション』の物語を、「やさしさに包まれたなら」から『

ノーランと宮崎駿を結ぶ5つの歌【第8話】紺色のうねりが③「ノーランと ジブリと賢治と 法華経と」

前回までのあらすじ 1989年から現代へタイムスリップしてきたクリストファーは、自分が未来において映画監督となり世界的巨匠とまで呼ばれることを知る。しかもその原動力となったのは、少年時代からの憧れ「宮崎駿」そして「ゲド戦記」への想いだったのだ。クリストファーは自身の映画において「俺のジブリ美術館」計画と「俺のゲド戦記」計画を実行することを知らされる。すべての謎は「5つの歌」の中に隠されていた。「ルージュの伝言」から『インセプション』の物語を、「やさしさに包まれたなら」から『

ノーランと宮崎駿を結ぶ5つの歌【第6話】紺色のうねりが①(『コクリコ坂から』より)

前回までのあらすじ 1989年から現代へタイムスリップしてきたクリストファーは、自分が未来において映画監督となり世界的巨匠とまで呼ばれることを知る。しかもその原動力となったのは、少年時代からの憧れ「宮崎駿」そして「ゲド戦記」への想いだったのだ。さらにクリストファーは、自分が将来『インセプション』と『インターステラー』という映画において、「俺のジブリ美術館」計画と「俺のゲド戦記」計画を実行することを知らされる。すべての謎は「5つの歌」の中に隠されていた。『インセプション』の土

ノーランと宮崎駿【第3話】テルーの唄、前篇(『ゲド戦記』より)

あと3曲ほどあるんだ。 『インターステラー』を完成させるために必要な歌が… さ、三曲も…? あ、あの… いったい皆さん、さっきから何の話をしてるんですか…? …… えーとね… 君が未来において作ることになる映画の話だよ。宇宙物の映画なんだけど、日本以外の世界中で大ヒットして750億円くらい稼ぐ。 あ"あ"あ"~~~!!!少しは躊躇せえ!タイムトラベル物の基本中の基本! ボ、ボクが…映画を…? しかも世界的大ヒット…? うん。2010年代において、君は

栗麻呂ノ暗号[第二部]銀河鉄道 クリストファーの城~第4話『映画界に激震!ノーラン作品の中に映し出されるカリオストロ城と山羊の紋章。その場所とは…』

ハァ… またか。 今度は何? やはり第3話も反響がない… 僕の中では24時間以内に10万RT&100万PVくらい行くと思ってたんだけど… オッサンの精神構造並みに目標値も意味不明や。ふだんのPV見とったらわかるやろ。いったいどんな脳ミソしとんねん。 読んでくれてる人だって決して少なくはないんだから、元気を出して頑張ろうよ! たとえば僕が今ここで諦めて全てを投げ出したなら、どうなるのかな? 読者のオッサンへの信頼は壊れるやろな。なにもかも終わるで。 悲しい

<銀河鉄道 クリストファーの城>第3話『映画史上に残るカリオストロのカーチェイスとノーラン映画の関係を徹底検証&ノーランの映画制作会社シンコピーの名前の由来はクラリスだった!?』

ハァ… 最近その出だし多いな。 おかえもん、今度は何? 前回は出し惜しみせず、めんどくさい自作の絵も省いて、僕的には端的に「ノーランの秘密」を解説したつもりだったんだけど、やっぱり世間の反応が無いんだよ。賛同どころか反対意見すらも… もしかしてこれって「映画ファンなら常識」のことなんだろうか? ひとりで熱くなってる僕って、周りから可哀想な人みたいに思われてるんじゃない? 「ほら見ろよ!いい年して(40代後半)ようやくノーランデビューした中年オヤジが、バカみたい