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月末エッセイ2020年7月「すべては雲の上の話なのかもしれないと思った」

月末エッセイの時期になった。今月はどうもこれを書き始めることに気乗りしなかったので、文体を変えてお送りしてみたい。いや、思えばこのような書き方のほうが、昔からご覧いただいている方には親しみやすいのかもしれない。

親しみやすさを意識した方が、多少の人には少しは長く読んでもらえると思うのだが、僕にとってはその「親しみやすさを意識する行為そのもの」が、なんだか嘘をついているように思えてくるのだ。

かといって逆に、どついて回れ右させるような態度が良くないのもわかる。
このような時に自分は、「全か無か思考」に囚われていることに気づくのだけど、正解がわからないまま、そんな自分を嫌悪して終わる。成長がない。いやになる。

うちにテレビはないのだけど、ネットのニュースや各SNSから世間の動きを大まかに知ろうとすることがある。どこの企業が潰れたとか、誰が捕まったとか、自ら命を絶ったとか、化粧を絶賛されたとか、もうなんかどうでもいいことばかりだし、このようなことに軽く嘆いている人間も世の中にはごまんといるだろう。自分を含めた、自分の視界に映るもの全てが、くだらなく、無意味に思える。

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