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中国・北朝鮮・ロシア3か国の国境地帯に行ってきた

下に張り付けた地図にあるとおり、北朝鮮と中国とロシアの3か国が接する場所があるのですが(赤いマルをつけました)、私は2017年3月にそこに行ってきました。

私は中国からアプローチしましたが、このノートはその時の記録です。それほどたくさんいるとは思えませんが、もしこちらの場所への旅行を計画をされている方がいたら参考になるように書いてみます。

徐々にテキストをアップしていきますので→完結しました!

が、時折読み返して思い出したこと等を補足して記事を充実させていきます。購入してくださった方にはテキストがアップされるごとにメールで通知がいく仕組みになっております。

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ハルビン東駅から夜行列車に乗る! 清潔な車内に感激。

今回の旅はハルビンから。ハルビン東駅から夜行列車に10時間揺られるところからスタートします。

きれいな寝台。なかなかいいじゃないですか。ここに10時間滞在します。

夜行列車には売店がないので、駅の前にあったスーパーで夜食を買いました。

東北地方お約束、バラエティに富みまくりの魚肉ソーセージ。

私はカップヌードルを買ったのですが、箸がついてない。まだおなかはすいていないのだが、心配になり念のため中身を確認したところ、

ちゃんと折りたたみフォークが内蔵されていました。。。

切符です。231元……って、約3700円ぐらい。これで、図們という駅まで行きますよ。

結局カップラーメンは食べずにビールを一口飲んだら眠ってしまった。

ふと夜中に目を覚ますと、列車が停車していて、ホームを人が歩いていた。

外はとても寒そうだ。そして、ひっそりと歩いていく人々を眺めていたらまた眠ってしまった。

で、朝到着しました。図們駅です。時間は朝6時過ぎごろでした。

図們はここに位置します。

この図們から、琿春にまず向かい、そこから中国&北朝鮮&ロシア三国の国境エリアに行くわけなんですが、手段としてはタクシーで行くしかない。

「どのぐらいかかるかなあ」

「一万円ぐらい払えば喜んで半日ぐらいは運転してくれるんじゃない?」

なんて話しながらとりあえず朝食食べようみたいな話になりました。

駅前の街並みはこんなかんじ。

まあほんとに中国の田舎ってかんじですね。駅前周辺をちょっと歩いて見つけた朝食を提供してくれるお店。

開いてる店がここしかなかったので、ここに入りました。

さすが国境エリアの町だけあって、ハングルと簡体字が併記されてていいね。

店は満席。期待したのだが……

ウーム……

残念ながらこの店のごはんはあまりおいしくなかった。

のだが、食べていたらタクシーの運転手がやってきて、「俺の車に乗りなよ!」みたいなことを言ってきました。食べ終わるまでずーーーっと隣の席に陣取って、我々の地球の歩き方を奪い取り笑、熱心に本を確認している。

「任せろ、ここに出てる場所は全部連れて行ってあげられるし、ここに出てない穴場も知ってる。俺のタクシーに乗れ!」

「お、おう・・・」

「もうめんどくさいからいいよこの人で」

なんて言いながらおじさんのタクシーに乗り込みました。

感激! 北朝鮮をこの目で目撃。

そんなわけでこのおじさんのタクシーに乗り走り出した我々観光客ですが、このおっさんが面白かったんだよねw 結果的に大好きなタイプの人だったので、ほんとにこのおじさんのタクシーに乗ってよかったです。笑

「安倍はさあ、中国と戦争しようとしてるじゃん?」

とかタクシー爆走させながら(運転は当然荒い)、こんな話題をぶっこんでくるわけですよ。

「いや、ないんじゃないですかね」

「安倍はやる」とおじさんは断言してました。笑。

そのうえで、「でもいま中国は軍隊マジで強いからね。確実に中国が勝つ」とか言ってて、ああー、自由な意見を言ってていいなーとか思って。

なんか、中国行くといつも思うんだけど、自由なんですよ。ほんと、言いたい放題。でも、私たち日本人を敵視してるわけじゃなくて、ちゃんと商売のお客さんとして応対してくれるんですよ。中国人特有のノリだと思うんだけど。「思想は自由、商売はちゃんとやる」みたいなのがあって。そういうの感じられてサイコーだなって。

で、爆走しているうちに見えてきました。車窓から、豆満江です(図們江)。

ほんとに来たんだなあ、と感激しているとおじさんはさらにぶっこんできました。

「よく見てみろ、向こう岸には北朝鮮の兵士がいる」

「あ、ほんとですね、茶色い服だから気を付けないとわからないけど。でも確かにいますね。自転車に乗ってたりもして……警備の人たちなんですね」

「そうだ。どうだ、みすぼらしいだろう? 後進的だろう? 閉鎖しすぎるとこうなるんだ」

wwwww

わー北朝鮮の建物とかある……

豆満江は凍ってました。

「昨日、脱北者が捕まってた。だから、これから琿春行くけど、警備がきつくなってて入れないかもしれない」

とかおじさんが言うんですよ。それ、知ってるなら先に言ってよ、って思うけど、とりあえずタクシーに乗せちゃうのが商売人だなあーとか、また感心しました。笑

(で、結局琿春に行ったところで、警備の中国軍の人たちに1時間程度尋問的なことをされ、パスポートを没収されました。ここから先に行っても構わないが、帰りにパスポートを受け取りに出頭すること、ということが条件でした。琿春エリアの写真は全部消すように、ということでデジカメやスマホの画像を一緒に確認してこのあたりの写真は全部消去……泣く)

というわけで、気を取り直して琿春からさらにさらに国境エリアの防川を目指します。

こんな感じ。もうGPSの精度の関係で、私たちはロシアにいることになっちゃってますが、この時おじさんのタクシーが走ってたのは幅約10メートルぐらい? 片側一車線ぎりぎり取れるぐらいの道でした。

「この道だけが中国。道の右側が北朝鮮、左はロシアだよ」とおじさんはいうんですよ。すげーところだな!

防川に向かう途中、張鼓峰事件(1938年)の記念館が途中にあるので、寄りました。

「ここは中国の土地なのに、日本とロシアが勝手に領土争いして起きたのが張鼓峰事件だ」とおじさんは言ってました。わかりやすいw

隣接しているお土産屋さんには、マトリョーシカやウォッカ、そして北朝鮮の通貨も販売されていました。

マトリョーシカかわいいな、と思って見とれていたら……。

お?

こ、これは・・・?

おおお・・・・??? こ、これは・・・?

あかんやつや・・・。

というわけで棚にそっと戻し、私は北朝鮮の通貨とウォッカを購入しました。

中国のほとんどのエリアは、ごはんはおいしいけどお酒がおいしくない(特に東北地方の人たちはあまり外でお酒を飲まないらしいです)。なので、このウォッカにありついたときは本当に幸せを感じた…w

酒を飲みながら車窓を眺めてご満悦の私

スゴイところ走ってるな~。

爆走中。相変わらず、GPSポイントがロシアになってますがw

そして…目的地の、防川の3か国の国境が見える展望タワーに来ました。

これだー

「一目で三か国が見える」と、駐車場にも示されていました。

そう! それが見たいから来たの! そして展望タワー、どーん。

でかいw 琿春からここに来るまでの道中は、張鼓峰事件の記念館があるほかはほぼ原野だったのに、突然のでかいタワーに割とビックリしました。笑

入場料は100元ですね。大体1600円ぐらいかな。

とりあえず、12階の展望台まで上がります。そして・・・

うおーーーー!!!! 真ん中の陸地は中国、右側が北朝鮮、そして左側がロシア!!!!!!

やったー。

指をさした先に橋があるじゃないですか、あれは鉄道橋なんですよ。ロシアと北朝鮮をつないでいます。で、ロシア側の鉄道駅周辺には小さな町があるのが目視できたんですけど、肉眼で見る限りでは、廃墟になってました・・・・・・

展望塔から見たロシア↑側の風景ですが、ここが全部廃墟に見えたんだよね。iPhoneのカメラだとちょっとわからないですね。

それにしてもこんなところまで来たのに、iPhoneしか持ってきてないっていうのが我ながら……w 一眼レフとかで望遠で取るとかいう発想がない。だってめんどくさいんだもんwwww

わーい(隣は会社の同期の中国語ペラペラマン。上記のタクシーのおじさんとの会話も彼が全部通訳してくれてます)

展望塔には「記念に書き込みをしていきませんか?」みたいなコーナーがあって、絵馬みたいな板に来館記念のメッセージを書くと、壁にべたべた張ってくれるらしいのですが、書き込みをじーっと見てたら、中国&北朝鮮&ロシアの国境にきてまでぱるるへの愛を叫んでる人がいたので面白かったです。w

ロシアと北朝鮮をつなぐ鉄道、乗ってみたいな~。とおもいながら、展望塔をあとにして、おじさんのタクシーに再び乗り込みました。時間は正午を回ったぐらいでおなかがすいたので、ランチを取ることに。

ランチを取ったお店の地図を示そうかと思って今Googleで検索したのですが、食べログみたいなものは当然なかったので…どこにある店なのか正確にお知らせできないのが残念です。そのかわり、詳しくレポートしてくれているブログを見つけたので、こちらも参考にしてみてください。

ただ、張鼓峰事件の記念館と、防川の展望塔の途中にある食堂はここだけなので、「敬信飯店に行ってくれ」とタクシーに伝えれば連れて行ってもらえると思います。

このお店、すごくおいしかったのですよ。ほんとに。

こんな感じで結構でかいんですよ敬信飯店。

わーい、ハングル&簡体字&ロシア語。さすが国境エリアだー。

オンドル完備で居心地もいいです。

この辺のエリアは防川の敬信郷というところだそうで、だからこのレストランは敬信飯店という名前になったんじゃないでしょうか?

おじさんも、何の断りもなく我々のテーブルに座るという……笑

外国でタクシーを引っ張って観光しているときによくあるパターンが、タクシーと提携しているレストランにお客さんを連れていくと、運ちゃんはごはんが無料、というシステムなんですよ。

これはタイでもカンボジアでも中国でも、いろんなところである仕組みで、私は「運ちゃん提携飯店」って呼んでるんですが、今回のは「運ちゃん提携飯店」ではない様子。というか店がここしかない。なので、おじさんのごはんは我々がごちそうすることに自動的になったという……笑

リラックスして家族に電話をするおじさんと、ビール二景。

「防川なんてなんもないぞ! 面白くないぞあんなところ」とか言っていたおじさんですが、我々の中で最も観光をエンジョイしてて、あちこちスマホでバリバリ撮りまくってて笑った。

向かって左が中国のビール(冰川啤酒……吉林省の延吉にあるビールメーカーです。延吉は朝鮮族の町なので、ハングルが併記されています)、右がロシアのビール。やっぱりロシアのビールめっちゃおいしい……。アル中の国って単に酔っぱらえばいいわけじゃなくて、やっぱりお酒の味にもうるさいんだろうなって思わせる、そういう味。

北朝鮮の干しタラをあげたやつ。うまーい。

水餃子。最高にうまい。

そしてこのお料理。これはここだけでしか食べたことがなかったんだけど、本当においしかった。鮭なんですけど、それをお味噌で甘辛く味付けしてあって、パクチーが乗っている。また食べたいなあ・・・おいしかった。

おじさんも食べまくり。これだけ頼んでも合計3000円ぐらいだったと記憶しています。安い…うまい…最高…!

豆満江の橋を渡る

食事を終えた後におじさんが「いいところがある」というので、連れて行ってもらいました。

「日本が橋を作ったのだが戦争に負けて、橋を爆破して逃げた。途中まで渡れる」。

え!! 豆満江を渡れるんですか。それはぜひ行きたい……。

そんなわけで連れて行ってもらいました。この橋がつながっていれば、北朝鮮に徒歩で行けるんだな・・・。

向こう岸では兵士が警備をしている様子が見えました。

川は凍ってるので、ここを歩いて渡れば脱北できるんだね。

おじさん、連れてきてくれてありがとう。

日本時代のトーチカもありました。

これ、昭和10年代にできたものみたいなんですけど、すごくないですか? 全然劣化してない。

「日本の技術はすごいよ、このトーチカの銃口を出す場所に打ってある鉄板も全然ボロボロになってないから」とおじさんは日本の技術をほめていました。

橋に刻まれた文字が見えづらいと言ってタクシーのおじさんがマジックで書いた!!!笑笑笑
マジック持参すげえ

「スマホを私に渡しなさい。そしてそこに立ちなさい」と、おじさんに言われるがままスマホを手渡し、おじさんがマジックでリフォームした橋に立って写真を撮ってもらった・・・・・・。

昭和12年。

「ここが日本だった時代があったんだよね」

「ほんとだよね。うちらの会社もこういうところに支社出せてたかもしれないよね」

「いいねー、吉林支社。私3年ぐらい赴任したいわ」

なんて話してました。

軍が使う川港の前で取りました。

この後、軍に出頭してパスポートを返してもらい、図們の安全なエリアまで戻ってこれました。図們からも、北朝鮮を見ることができます。

こんな感じで。

「これは見せマンションじゃないのか?」

「そうだよね。人住んでる感じしないもんね」

「一応リッチな生活を送っているというアピールで建ててるかんじするよね、アピールのためだけに」

おじさんとは夕方5時ごろにさよならして、そして列車で次の町、延吉に向かいました。この日の移動ルートはこんな感じでした。

次のnoteに「吉林省延吉の朝鮮族の暮らし~哈爾浜のチャイナバロックの街並みを楽しむ」続きまーす。

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やったー!!!!!!!!
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