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髪を触り続ける女。

小さい町工場ではあるけども、一応人を使って社長をしていた父の持論がある。

「髪の毛をずっと触っているやつは、だいたい仕事ができない」

ずっと忘れていたそんな言葉をふと思い出したのは、今日東京から茅ヶ崎への帰り、電車で隣に座った若い女性がずーーーっと髪を触っていたからだ。

肩につくかつかないかのボブヘア(昔でいうおかっぱ頭)の彼女は、つむじ辺りで髪をつまんでは毛先まで指を滑らせる、という動きを延々と続けていた。

何か目当ての髪を探しているのか、髪の毛を触ると安心するのかは分からないけども、

右手で右の髪、左手で左の髪、右手で右の髪、スマホを触る、右手で右の髪、スマホを触る、左手で…

お…、落ち着きないなあ!
少しじっとしてくれないかなあ!!

彼女が仕事ができるかどうかは分からないけど、隣の人が髪を触り続けるだけで、全然読書が捗らない自分は、あまり仕事ができる人間じゃないかもしれないと思う私でした。反省。



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