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災害大国日本で選ぶ個人的究極の1台

言うまでもないが、日本は災害大国である。台風、地震、火山噴火、津波、土砂崩れ、内部氾濫による水害と、都市部への隕石落下による地域壊滅と水棲大型生物の来襲による首都の焼き払い以外はそこそこ発生する。となると心配なのは、災害時でも日常生活を確保すること。家を災害にも対応できる構造にするとなると建て替えや新築が必要で、予算も5,000万程度と庶民には非常に厳しい金額になる。そこで多くの日本人にとって第二の我が家ともいえる家を、災害時に役立つ車にするというのは、どうだろうか?

先にも書いたが災害は多様で、どんな対策を車に求めるのかが問題だ。まずは悪路に強いこと。これは大事だ。いつ土砂崩れや浸水により道路が使えなくなるかわからない。いざという時には土砂を乗り越え、道なき道を疾走できるだけのタフさが必要だ。ということで、車種はSUVがよろしい。それもラダーフレームの本格的なSUV。乗用車派生のSUVルックな車での悪路走破では、いずれ無理がくる。そもそも悪路を走るように設計された車ではないからだ。

本格的SUVならラゲッジも広く飲食料、テント、着替え、携帯トイレ、非常用発電機とその燃料などの積載も可能。もちろん車中泊も可能だ。スペースユーティリティの高さはいざという時に役立ち、非常時対策の車としてSUVを推す理由になる。

2つ目は電気が使えることだ。現代のサバイバルには、電気が必須だ。それじゃサバイバルじゃないじゃん!との突込みは無用!真に命をかけたサバイバルなら、情報送受信が必要で現代ではスマホが必需品。それを常に使える状態にするには電気が必要なのだ。となるとラダーフレーム採用の本格SUVでハイブリッドかEVが相応しい。

ということで候補車は…ない。残念ながら2019年11月現在、ラダーフレームを採用したSUVのハイブリッドやEVは販売されていない。となるとラダーフレームを採用したSUVに自動発電機やモバイルバッテリーを大量に搭載しておくか、ラダーフレームでなくてもハイブリッドやEVのSUVを選ぶかである。

様々な考えがあるであろうが、筆者的には三菱 アウトランダーPHEVを推したい。理由は、

・日本で販売されているPHEV/EVでは最大級容量のリチウムイオンバッテリー
・あのパジェロを開発した三菱のSUVであること
・PHEVシステムの秀逸さ

以上3点である。
なんだかんだ言っても、サバイバル時に自家発電機は向かない。音がうるさくてストレスになるし、燃費も悪い。携行できる化石燃料は制限があり、あくまでもレジャーや緊急用途のわずかな量しか一般には許可されていない。となると自家発電機が稼働できる時間はわずかなのだ。この時点で、ガソリンややディーゼル車は選から漏れる。
モバイルバッテリーも同じである。稼働時間はわずかで、複数台持っていても使い切ってしまえば、災害時には再充電は難しい。

その点、三菱 アウトランダーPHEVなら、駆動用のリチウム電池の充電容量は300V/13.8kWhである。日本の電気機器の上限は100V/1,500Wで電子レンジなどが該当するが、これを27.6時間連続使用できるだけの電気を蓄えている。これだけ大容量の電源ならば、いつ安息の地にたどり着けるかわからないサバイバル生活の大きな味方ではないか!

加えてアウトランダーPHEVが、三菱製であることも大きい。なにせ三菱は日本で最初期に4WDを開発したメーカーである。戦後は長らくジープをライセンス生産しつつ、パーツを完全に国産化し、そのノウハウをもってパジェロを製造した。アウトランダーは本格SUVメーカー製なのだ。たとえラダーフレームでなくとも、十分な悪路走破性を保ち続ける(と思われる)。

難点はモデルが古いこと。それでも次期型を待たずに現行型をお勧めする理由は、登場から7年経過しても世界唯一の独自のPHEVシステムだ。通常走行はEV、加速時にはモーターとエンジン、電気がなくなればエンジンを発電機として利用したり、エンジン走行も可能。難解なシステムだが、要はリーフとプリウスとe-Powerを1台で実現しているのだ。これは自動車好きだけでなく、非常時用としてだけでもなく、日常生活の燃料コストを抑えるのにも役立つ。

筆者が次期型アウトランダーに期待していない点は、ズバリ!このPHEVシステムがどうなるかわからないからだ。ゴーン体制下の日産は、アウトランダーPHEVのシステムが欲しくて、三菱を買収したとのうわさだ。しかし日産も2019年11月現在は経営状況が芳しくなく、他者に転用しずらいPHEVシステムにどれだけコストをかけるかが不透明だ。しかもアウトランダーとエクストレイル(日本仕様、欧州仕様、アメリカ仕様、ルノー仕様)がパワートレーインを共用するとなれば、生産能力が低く高コスト体質のフランス・ルノー工場で三菱のPHEVシステムを製造できるかどうかすら、疑問なのだ。だからアウトランダーPHEVは現行型が至高と考え、おすすめできるのだ。

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自動車ライター、訪問リラクゼーションマッサージャー、日本語検定試験の練習問題作成を兼務するマルチキャリアです。自動車のあれこれを中心に書いています。
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