高松、吉野湯で汗を流す

宇多津で降り損ねた。
目的の四国水族館は諦めて丸亀でお城に行くことにした。駅から約10分、見上げるほどの石垣の上に櫓が立つ。見返り坂を登りきり、そそり立つ城石を眺めながら一服。あとは一気に本丸までひたすら登る。階段はない。上の本丸には小さい櫓があり、360度のパノラマ。瀬戸大橋、今治造船ドック、讃岐富士それに金比羅山。木陰の涼しい風が心地よい。

リュックを背負ってるので背中はもちろん、前まで汗だく。
サンライズに乗る前に風呂に入りたい。検索すると、琴電片原町駅近くに銭湯がある。着替えの計算を間違えてシャツがひとつ足りなかい。近くの三越でポロシャツを買って吉野湯へ。男湯の緑の暖簾をくぐって下駄箱に靴をいれ、戸をあけると左側に番台。

貸しタオルとチビ石鹸、ぜんぶ合わせて450円。
昔からの銭湯は何年ぶりだろうか。脱衣場の奥が風呂場。湯口とシャワーセットが10か所ほど、湯ぶねは浅いのと深いのがひとつずつ。黄色のケロヨン洗い桶もある。まだ時間が早いせいか、先客はふたり。固形石鹸で洗うと、脂分が落ちた身体のキュッキュッ感がいい。熱い湯につかったあと、コーヒー牛乳もガラス戸冷蔵庫に見えて懐かしいけど、居酒屋の冷えたビールのほうを選んだ。