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【飲食店】ハッピーアワーをどう扱うか問題について

弊社の代表は元パティシエの経営コンサルタントなので、飲食店の指導依頼を受けることが良くあります。今日は、先日指導した際に議題に上がった「飲食店のハッピーアワー」をどのように扱うべきかについて、少し考えてみたいと思います。

この記事は、メニューを決める権限のある経営者や店長などにお読みいただくことで、ハッピーアワーの導入や改善を通じた店舗の売上向上につながるために書いています。ぜひ参考にしてください。

ハッピーアワーの種類

一言でハッピーアワーと言ってもやり方はたくさんあります。以下に代表例を挙げていきます。

1. 時間帯によるメリットの提供

  • アーリーバード特典:例えば16:00~18:00の早い時間帯に来店すると特別価格やサービスが受けられる。

  • ラストオーダー割引:閉店前のラストオーダー時間において、料理やドリンクが割引になる。

2. ドリンクの割引・特典の提供

  • 半額や割引価格:ビールやワイン、カクテルなど特定のアルコール類やソフトドリンクが通常より安くなる。

  • 買1送1(BOGO):ドリンクを1杯注文すると、もう1杯無料になるプロモーション。

  • 特定メニューが無料:ドリンク購入でおつまみや軽食が無料になる場合。

3. フードメニューを特別価格で提供

  • お得なセットメニュー:ドリンクと軽食、前菜などをセットで通常より安く提供。

  • 限定メニュー:ハッピーアワーのみの特別メニューやお試しセットなど。

ざっと、提供する時間帯と提供する商品に大別出来ると思います。お客さま的にはメニューが安くなったりお得になることで、お店選びの選択肢を後押しする効果を期待できます。

お店側の狙いを明確にする

ハッピーアワーを導入したり改善するためには、まずお店側でどのようなリターンを獲得したいのか明確にする必要があります。例えば、開店時のアイドルタイムを埋めたいとか、閉店前にもう少し客単価を上げたい。であったり、ワインが好きな新規顧客を獲得したいとか、お食事メインのお客様に来てほしい。などなど、どれも正解ではあると思うのですが、狙いを定めないと、どのような施策が適切なのか判断が難しくなりますし、効果測定ができなくなってしまいます。

お客さまのニーズを把握する

次に、お客さまのニーズを把握する必要があります。これは既存のお客様に聞いてみるのが一番で、価格がお値ごろという声が多い場合は割引価格よりももう一品サービスやお試しセットの提供のほうが刺さりやすいことがありますし、逆に敷居が高いという場合は時間帯を限定して価格を下げることで、新規顧客を獲得できる可能性が高まってきます。意外と自分で思っていることと、もお客さまが捉えている店舗の像は食い違っていることも多いので、客観的な評価を常連客や専門家に聞いてみることは非常に有効になります。

まとめ

ハッピーアワーは客単価を下げる行為になるので、狙いのない施策は売上低下に直結してしまうおそれがあります。しかし、販売促進で飲食サイトやSNSに課金するより、より効果的なプロモーションにつながる可能性を秘めつつ、すぐにでも取り組める施策でもあります。
自社の狙いとお客様のニーズを整理して、効果的なプロモーションとして運営していくことが良いでしょう。

飲食店の売上向上にお悩みでしたら初回相談は無料なので、お気軽にお問い合わせください。

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