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音楽ききながらの勉強はアリか?

音楽をききながらの勉強はアリか? 昔から議論が絶えない問題です。ロックはダメだけどクラッシックはいいとか、さまざまな論点があります。

私は、勉強したくない気分のときに、イグニッション(点火)をかけるための道具として使うのは十分アリだと思います。実際、私自身も仕事でパソコンを打ち始めるときは大抵気分が乗っていないので、適当な曲をYouTubeで探してきて掛けっぱなしにします。要は一度気分さえ乗ってしまえば、後は音楽があろうがなかろうが、そこまで重要ではないでしょう。

その昔、十代の中高生の夜の楽しみといえば、深夜ラジオ番組を聴くことでした。しかし今から振り返ってみると、「音楽をく」と「ラジオをく」の間には大きな違いがあるように思います。ラジオを聴きながら、テレビ(動画)を見ながらの学習は、音や映像が何もない状態で勉強したときの効率よりも著しく効率の面で劣るはずです。

勉強であれ芸術であれ、何か一事をなす人は、ここ一番の集中力が非常に高い印象を持っています。精神を勉強に一点集中させるための努力や工夫は惜しむべきでないし、その手段は人によってさまざまでしょう。

そうやって考えてみると、動画を見る、メールをチェックする、TwitterやLINEの更新を確認するといった雑念を生じさせる元凶は、スマートフォンそのものかもしれません。

勉強中はスマートフォンのスイッチを完全オフにして、数時間程度は何も邪魔が入らない状態にするのが一番好ましいです。音楽がなければ勉強が手がつかないのなら、音楽専用プレーヤーにするか、スマートフォンのネット接続を強制的にオフラインにするか、二者択一でしょう。

今の中高生は、誘惑があまりにも身近に転がりすぎていて気の毒です。彼らは勉強する前に、まず誘惑や雑念を打ち払う覚悟が必要です。その意味では受験勉強は昔と比べてより過酷な状況になっているかもしれません。

とはいえ、実際の試験会場では好きな音楽をききながら試験を受けることはできません。たしか耳栓も禁止という学校もあります。「常在戦場」という言葉があります。常に戦場にいる心構えを持てという意味ですが、試験場と同じ状況を家庭学習にも取り込むのが、本来の受験生の姿というものではないでしょうか。

長くなったので今回の話をまとめると、

1. 勉強やる気がおきないときは音楽を導入に使ってもよい。

2. 次第に調子があがってきたらイヤフォンを外す。

3. 勉強を始める前にスマートフォンをオフラインにする。

4. 本番の試験会場では調子の有無にかかわらず音楽はきけない。

5. 大事な試験が近づいてきたり、模試形式の問題を解いたりするときは、音楽もオフにして、自力で集中力を高められるようにする。


音楽をききながら勉強してもよいのかどうか迷っている人がいたら、ぜひ参考にして下さい。

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