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【保存版】公務員試験「人物試験」対策まとめ

初めまして、おいなりです。今回は、公務員試験で最も重要である「人物試験」についての対策をまとめましたので、ご参考になれば幸いです。

前職では、某有名専門学校にて、公務員試験対策の大学内講座を運営しておりました。その中で、私は主に科目としては「数的推理」、そのほかに担任として「面接指導」や「学生相談」などを担当しており、数多くの公務員を輩出しております。

それらの知識をこのnoteにまとめ、【保存版】として解説させていただきましたので、ぜひご参考にされてください。

1.はじめに

公務員試験=就職試験

よく皆さんが勘違いされるのですが、公務員試験は、就職試験であり、資格試験ではありません。どんなに筆記試験が良くても、人物試験(面接試験)で受験自治体の設定した基準以上の評価を得なければ合格できません。

ただし、最終合格者を決定する際に、同じくらいの点数で並んでいた場合には、筆記試験の点数が考慮されるケースが高いため、可能な限り、筆記試験で高得点を取っておくことが望ましいです。

近年の公務員試験は、一次試験の筆記試験で、合格者を多めに出し、二次試験以降の人物試験で、多くの受験生と面接をする中で、合格者を小数に絞る傾向にあります。

つまり、人物試験の重要性が、年々高まってきているのが現状です。

<参考データ>
令和2年度 福岡市〔行政事務〕の場合
(一次)教養試験 100点  専門試験 100点
    口頭試問 180点
(二次)口頭試問 200点  論文 40点
    ※一次試験結果は反省されない。

2.人物試験概要

人物試験の種類は、以下の通りです。

・個別面接
・集団面接
・集団討論

上記以外にも、グループワークやプレゼンテーションなどがありますが、これらに関しては、別途noteにて解説いたします。

3.個別面接

すべての試験で必ず実施されます。人物試験の中では、もっとも重要な項目であり、一次面接・二次面接・三次面接など、複数回実施されることがあります。

「個別面接の形式」
・面接官・・・3名~5名(3名が一般的)
・時 間・・・15分~20分程度

受験生1名に対して、面接官が3名から5名で実施されます。面接官が複数人である理由は、面接官の評価が偏らないようするためです。面接時間は、15分から20分が一般的ですが、中には30分という自治体もあります。民間企業の面接と比べると、比較的短いかと思います。
<個別面接のポイント>
個別面接は、受験生が1名であるため、じっくり面接をされると肝に銘じておきましょう。特に、面接カードに記入した内容で、不明な点や気になる点などは、かなり突っ込んだ質問をしてきます。

一般的なケースとして、民間企業と同様で、各面接官の役割が決まっており、中央に座っている面接官は上役が多く、面接の主導権を握っています。両脇の面接官の1人は、温厚で優しい面接官が多く、もう一方の面接官は、割と鋭く答えにくい質問をしてくる傾向にあります。

面接官は、各受験生を比較して評価をしなければならないため、どの受験生に対しても同じ質問をします。加えて、各受験生に対して、気になる点についての質問がなされます。

もっとも重要となるのは、やはり「志望動機」です。
志望動機については、しっかりと面接カードの内容を膨らませる準備をしておき、どのような視点からの質問に対しても答えることができるようにしておきましょう。具体的かつ明確に話すことが重要です。

<個別面接のおもな評価項目>
 ・社会人としての適性があるのか?
 ・職務内容や組織においての適性があるのか?

などの点から、以下の項目についてみていきます。

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