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大切なのはダメな自分を認めること【インサイド・ヘッド2感想】

インサイド・ヘッド2を見てきました。
共感したところ、考えさせられたところがたくさんあって、どうしても何かに書き留めておきたくて、久しぶりにnoteを開きました。

※以下ネタバレ含みます※

物語の流れにかかわらず、
思いついた順に感想書いていきます。

家族の島がコンパクトに。コミュニティが広がった証拠

家族の島、ホッケーの島、友情の島、、と前作からライリーの性格の島がいつかありましたが、家族の島がコンパクトになっていました。

その代わり友情の島が立派になっていて、
外のコミュニティが増えてきた証拠なのかなと勝手に想像しました。

誰に何言われてもムカつく思春期のはじまり

司令の塔に思春期のアラートができてからのライリーの言動がめちゃくちゃリアルで。
自分でも何故だかわかんないんだけど、お母さんやお父さんに何言われても、ムカつくしキレ散らかしちゃうことってあるんですよね。わかるわかる。

あとは友達たちの微妙な表情の変化とかに機敏に読み取っちゃったりして。これ言ったら嫌われちゃうかなーって涙しちゃったり。泣

究極の2択って誰にでもあるよね

想像以上にライリーを悩ませる地獄のホッケーキャンプがスタート。

ホッケーチーム入団への切符がかかっているだけに、お姉さんたちになんとか好かれようとするライリーは、仲良しのいつメンを裏切る行動に出てしまいます。

お姉さんチームか仲良しいつメンか。

思春期の人間関係ってなんでこう急遽の2択、どっちを選んでも地獄…!みたいなことって起こるんでしょうか。心の奥底で蓋をしてたいつかの記憶がじわっと蘇り、ザワザワっとしました。

ミネソタなのに永遠にミシガンって呼ばれて言い出せないのめちゃめちゃリアル。少しでもきらわれるリスクを排除したくなるんですよね、ああいうとき。

面白くないのに作り笑いして浮いちゃったり、自分の好きなロックバンドを皮肉的に語っちゃったり、どんどん自分らしさを失っていきます。

わたしは全然ダメ。シンパイが頭の中で大暴れ

お姉さんたちの悪知恵により、メンバーたちの評価が書いてあるコーチのノートの存在を知るライリー。

自分の評価が気になって眠れなくなったライリーは、夜中にこっそりコーチの部屋に置いてあったノートを見てしまうとう犯罪まがいの行動に……

そこには「実力不足」の文字が。

こういうときって、判断力が鈍ってくるし、
きっと、心配の方が勝ってたんだよね。

絶対見ない方がよかったし、ディズニーでもこういう現実を叩きつける描写があるんだと驚き。

そしてついに試合の日。

頭の中でシンパイが大暴れしてしまいます。
(多部未華子さん普通に声優うますぎ……!)

とにかく自己否定に陥り、自分のことでいっぱいいっぱいになって周りが見えなくなってしまうライリー。

このとき、ヨロコビが一目散にパニックになってるシンパイに寄り添ったり、色んな感情でカオスになってる自分らしさの花?をぎゅっと包み込んで、ほかのみんなも優しくギュッて包み込んでるところで号泣。

前作では、ライリーから悲しみを先回りして排除したり、喜びを増やそうとしてたけど、今作では悲しみも心配もイライラも全部包み込んでたんです。大人になるためにきっと必要な工程だったんだよね。

初めは「わたしは良い人」って言い聞かせてたけど、このヨロコビたちの行動で、どんな自分も受け止めることが大切ってことを伝えたかったのかなと解釈しました。

自己肯定よりも自己受容のほうが大切。

思春期も立派な成長痛

ホッケーキャンプを終え、最終的にチームに入団できるかどうかの結果こそ明かされませんでしたが、ライリーはどこかすっきりした様子。

ちゃんとお姉さんチームからの呼び方がミシガンからミネソタ呼びに変わってて、そこでも成長を実感。泣

地獄のホッケーキャンプだったけど、彼女にとっては大事な成長痛だったのかなと思いました。

今作はしっかり大人向けだけど、思春期の子にも見てほしい

夏休みだからか、小さいお子さん連れのご家族がたくさんきていましたが、今作は大人こそ共感できるストーリーだと思いました。

でも、いつか自分にも思春期の子どもができたら見せたい作品です。

そして、エンディングのセカオワの破壊力よ。

この主題歌「プレゼント」が8年前?の曲とは知らず、なんてインサイド・ヘッドの世界観とマッチしてるんだ……って一人でうるうるしてたら隣のおばさまが号泣していてしっかりもらい泣き。

新譜かと思いきや過去のセカオワの曲をキャスティングした方天才すぎません?!?!


とにかく本当に素敵な作品に出会えて幸せでした。
また時間が経ってからでも、見直したい作品でした。

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