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わたし、まつわ。/ 短編小説その17

本と、音楽はいい。

わたしが
どんなに忙しくて
時間がなくても
文句一つ言わず待っててくれる。

2日でも、1週間でも、3ヶ月でも、1年でも。

途中で止めたページを
寸分の狂いもなく
催促するわけでもなく
ただただ
あたなは、わたしを待っててくれる。

あたなを聞きたいと思うまで
ホコリをかぶりながら
年号を越えても
あのときの風景とニオイと一緒に
ただただ
あたなは、わたしを待っててくれる。

本と、音楽はいい。

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