- 運営しているクリエイター
記事一覧
ハゲガッパ茶太郎 / 短編小説その18
「今日の授業で使うと言っただろう!!」
数学の林先生が
私に向かって怒ってる。
「しっかり、明日の持ち物で書いておくようにと、黒板にの明日の持ち物にも書いてあるだろう」
「すみません。。。」
私は、下を向きながら平謝り。
「コンパスがないと今日の授業、おいてけぼりになるぞ」
「すみません。。。」
「高田は、持ち物をしっかりチェックしてるのか??」
林先生、通称ハゲガッパ茶太郎はなんで
わたし、まつわ。/ 短編小説その17
本と、音楽はいい。
わたしが
どんなに忙しくて
時間がなくても
文句一つ言わず待っててくれる。
2日でも、1週間でも、3ヶ月でも、1年でも。
途中で止めたページを
寸分の狂いもなく
催促するわけでもなく
ただただ
あたなは、わたしを待っててくれる。
あたなを聞きたいと思うまで
ホコリをかぶりながら
年号を越えても
あのときの風景とニオイと一緒に
ただただ
あたなは、わたしを待っててくれる。
睡眠爆裂緊急的発症不可避人間多様何処天国悪魔病 / 短編小説その16
眠い。
睡魔というのは突然何の前触れもなく、やってくる。
仕事中
会議中
映画を見てる時
好きな人と話してる時
ご飯を食べてる時
さまざまな場面で
やつらは突然やってくる。
人間の性なのか
なかなかそのまま睡魔を受け入れようとする人はいない。
あらがう。
目を擦ったり
体をストレッチしたり
炭酸を飲んだり
大声を出したり
煙草を吸ったり
ただそれはいっときのもので
やつらはニヤニヤし
チョコミントインザラズベリーオレンジキャンディー / 短編小説その15
わたしは、鷹見春香は
自分が嫌いだ。
めちゃめちゃ、勉強ができるわけでもない。
石原さとみみたいにプルプルの唇で可愛いわけでもない。
部活は水泳をやっているが別にオリンピックを目指してるほど才能があるわけでもない。
毎日自転車でヘッドフォンを付けながら通学してて音楽は好きだが、音痴だ。
将来何かやりたいことがあるわけでもなく、何となく大学受験をしようとしてたり。
何か自分自身に誇れるも
あいまいみーみーまいん / 短編小説その14
質問です。
ご自身の家から、会社、または学校に行くまでに
「止まれ」の標識は何個ありますか?
わからない。
たぶん、2-3個ぐらい。
きっと、12個。
などなど
それぞれで返答は違うだろう。
人間は思いもしない事が起きたりすると
答えを曖昧にする。
自信がないから、確信たる証拠がないから。
たまに
何の迷いもなく自信持って
即動、即答する方もいる。
そこは、おいといて。。。
曖昧
ざます。 / 短編小説その13
殺人の定義ってありますか?
「殺意」を持って「意志」をもち
相手の命を奪い人生を終わらせること。
こんな感じであろう。
辞書で調べたらより、詳しく単結に記載されてると思うが
私の「殺人の定義」として
今回はこれで許してもらおう。
よく昔から
TVゲームや漫画は悪影響だ!!
暴力的になる!!
人を殺したくなる!!
なんて、、、
納豆に砂糖を入れて食べるぐらいわけのわからにことが
よくワイドショ
短編小説その8に続く物語 / 短編小説その12
荷物がない。
昨日届いたはずの荷物がない。
私は会社中、いろんな部署の人にも確認した。
クロイヌ急便で、伝票番号にて
問い合わせる。
「9月1日 10時23分 配達終了」
私のi MACには大手企業のデータで管理してる狂いもしない情報がしっかりと写し出されていた。
私は椅子の腰かけに深く背中を預け
天井を見上げる。
「でも、ないもんはないんだよねー」
昨日は、私の定休日。
お取引先さ
あなたは生まれ変われるとしたら、ナニになりたい? / 短編小説その11
「耳掻きになりたい」
私はそう答える。
私と同年代の女子が好きそうな会話「if」
もしもな話でよくある、
生まれ変わったら何になりたい?
という、、、
誰も何も得もせず、意味のない質問。
「私は、私のままがいいかな」
輪廻転生説としては、一番現実的な哲学論だね。
「男になって、男の気持ちになりたい」
その答えを出した時点で
20後半までこいつは、男たちに弄ばれる人生を送るだろう。
「
オチ / 短編小説その10
「ピンポーーーン!」
甲高く、やや大きめの音が
駅の改札口で響く。
戸惑いうろたえる男子高校生を
怪訝そうにOLが跳ね除けるかのように改札に定期が入った財布をかざす。
「ピンポーーーン!」
さっきと一寸のブレもない音が
僕の目の前で鳴り響く。
OLは頭を下げ
横の改札に足早に移動する。
次は僕の番だ。
2人連続で通れないとなると
もはやこの改札機の故障ではないのか?
恐る恐る僕は、定期
フェイスオフ / 短編小説その9
2020年喫煙者は肩身が狭い。。。
あらゆる場所での、全面禁煙の張り紙が目立つ。
お酒の場でも吸えない。
はたまた、電子タバコならOKという意味がわからないことまで書かれてる。
僕の会社も先月から全面禁煙になり、これを機にタバコを止める人もチラホラ。
「えー、前田さんはタバコやめないんですかー?」
事務の高岡さんに言われたが、
なぜ、やでなければならないのか?
なぜ、こんな質問をされなけれ
ギャラクシークリティカルロングビーチオンザスペースソニック / 短編小説その8
ここのBARは穴場だ。
駅近くでありながら、いつ来てもお客さんは少ない。少ないというかいない。
たまに私が飲みきてるお金で経営が成り立ってるんじゃないか?と思うぐらいだ。
たまに。
そう私もそんな毎日通うほど裕福な生活を送れるわけではない。飲み会の帰りや、休み前にちょっと飲みたいという時に寄るぐらいなので、月1-2回程度だ。
お客様お待たせしました。
「ギャラクシークリティカルロングビーチ
すきすきすきすきすきやきんぐ / 短編小説その6
私には、大好きな人がいる。
職場の5つ歳上の先輩、加藤勇さん。
仕事もでき、後輩にも優しくて職場でも人気の先輩だ。
彼は結婚もして、子供もいて暖かい家庭を築いてる。
だから、私は告白することもなく、ただ勝手に好きでいるだけ。
それだけで十分。
しんどい仕事も、美容の為に通ってる週3のヨガも、お昼に持ってくるお弁当つくりも
彼のことが好きで、頑張れてる糧になる。
ただただ、好きという気持ちだ