見出し画像

フォルケフォイスコーレ

今から5年程前、もう今の仕事を辞めたいと強く思った時期があった。

同じ仕事を続けて10年になる頃、それまでに繋がっていた仲間内で、この『フォルケフォイスコーレ』が話題に上っていた。

これは17歳半以上の人であれば、誰でも通えるデンマーク🇩🇰生まれの成人学校であった。

長年、どっぷりと日本の教育にそまり、それをそのまま仕事にしていたので、そこまで、その世界に疑問を投げかける事は少なかった。

どんなに大変でも、一回、その教育に収まると、考えを変えるのが難しくなる。

教育とは、それだけ凄い力を持ったモノである。

とにもかくにも、10日間だけ、日本を離れて、全く違う教育を体感するチャンスを貰えた。

ここは、全寮制で、一定のカリキュラムは決まっているが、参加するかは、基本、個人の意思に任せられ、無理矢理感がない。

いわゆる、自由学校と呼ばれる場所に近い。

ヒュッゲと言う言葉がある。

独特の文化だけど、ホッとくつろぐ心地良い時間みたいな雰囲気の事で、競争社会に生きてる日本人にとっては、今、まさに求められてる生き方の一つなのかなとも思いました。

良くも悪くも、まさに、今、コロナウイルス騒動で、自宅に待機する人が増えて、中には家族と過ごす時間が増えて、この『ヒュッゲ』が注目されてもおかしくない現実が起こっている。

ワーカホリックの如く、働く事が生き甲斐という日本人特有の気質が、長年続いていて、社会で活躍してる人にとっては、生きやすいが、そうでない人にとっては、メンタル面で疾患を抱えている。

今までなら、社会不適合者として扱われた方々にとっては、この生き急ぐ社会が、緩やかな流れになった事で過ごしやすくなってる人もいる。

そういう現代社会に疲れてしまった人にも、一度経験してみると良いのではないかと思う。

脱線してしまったが、とにかく、デンマークのフォルケフォイスコーレというのは、時間の流れが緩やかである。

成績表もないし、テストもない。

人から評価されるという環境でなく、自分の内面と向き合う時間という体験が出来るのである

年齢もバラバラな中で、みんなが同じ目線で、話し合う。

私自身、デンマークのその教育に触れた事で、いかに日頃から、社会で戦う為の鎧を見に纏っていたかに気付かされる事になった。

カリキュラムが進むにつれ、本当に気持ちに気付く事になり、最後には涙が止まらなくなる事になった。

現実は、また日本で過ごすと、再び鎧を身につける事にはなったけど、視野を広げる事で、考え方の幅が広がり、気分を和らげる一助になった。

詳しくは、体験した人でないと分からない、色々聴くより、見た方が早いし、見てるだけより、体験する方が早い。

#フォルケフォイスコーレ
#デンマーク
#ヒュッゲ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?