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【何がいいの?】クラブハウスが流行っている理由を調べてみた

【ベンチャー分析100本ノック】3本目は clubhouse です。
たった1週間で国内知名度が20%向上したという、clubhouse。
久々の新たなSNSの盛り上がりに、ベンチャー界隈がお祭り騒ぎでしたね。そこで、何が使われている理由なのか、調べてみました。

●クラブハウスとは


" 音声を配信、視聴、会話として参加できるプラットフォーム "
配信、視聴は誰でも可能です。
会話として参加するには、挙手をして、配信者の許可を得ることが必要。

●大きな特徴

1.招待制
クラブハウスでは、1人につき、2人のユーザーしかクラブハウスに招待ができません。
2.実名制
自分のスマホの連絡先に招待するユーザーの電話番号があらかじめ登録されている必要があります。
また、名前の変更は一度しかできないので、1人1アカウントで実名制です。
3.著名人のルームに参加可能
視聴だけなら、誰のルームでも可能なので、一般人でも気軽に著名人の話を聞くことができます。
著名人のオフレコを聞けるというのはファンにとっては大きな価値ですね。


●なぜ流行っているのか

1.招待制
使いそうな人を厳選して、招待するため、質の良いユーザー獲得につながる。
希少性により飢餓性を創出するマーケティング手法が大成功しています。
その結果、メルカリに招待枠が出品されるという事態まで発生しています。

2.圧倒的な気軽さと安心感

・主催者の許可なく発言することができないので、ヤジを飛ばされたり、絡まれたりするおそれがない
・音声のみで顔を写す必要がない
→資料の用意など必要なく、数時間後にでもルーム立ち上げ可能

3ライブの価値
ライブは録音と違って、「その時だけしか聞けないプレミア感」があります。
著名人のオフレコ配信が数時間後にいきなり開催されるなどということがあるため、ユーザーはアクティブにアプリをチェックするようになるようです。

4思わぬ形の人との接点

・多忙でなかなか約束を取り付けにくい話題のスタートアップ企業の経営者や投資家を捕まえて聞きたかった話ができる。
・ベンチャー界隈で同窓会的な使い方


などというようにコロナ下で不足している、人との繋がりを感じられる場所なのかもしれません。

●今後の動向

1.著名人がどう使っていくのか
現在の一番の価値は、「著名人のオフレコを聞くことができるプレミア感」だと思う。
したがって、流行りの波が終わった時に著名人がclubhouseを使うメリットがあるのか、どうやって価値を出すのかというところがまずは成功の鍵だと言える。

2どう草の根に広がっていくのか
一般人の人たちのライブ配信は、そこまでプレミア感がないとも言えるので、どのような配信の形が広がっていくのかというところが見ものです。


課題はまだまだたくさんありそうですが、1週間単位で刻一刻と状況が変わっているclubhouse。注目していくのはとても面白いと思います。

また、音声 SNSはここ数年注目されてきた分野であり、stand.fmをはじめとして国内競合も多く存在するので、今後分析していきたいと思います。

参考文献
https://toyokeizai.net/articles/-/410819?page=4
https://find-model.jp/insta-lab/how-to-use-clubhouse/
https://news.yahoo.co.jp/byline/abekasumi/20210209-00221513/
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00316/00045/


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