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日テレVTuberネットワーク「V-Clan」設立から半年を振り返って

 日本テレビのVTuberネットワーク「V-Clan」は、テレビ局初のインフルエンサーネットワークとして今年の5月27日にスタートし、本日(11月27日)で半年を迎えました。
参加メンバーは計100名以上となり、オリジナルイベントや番組も数多く手がけることができました。(公式HP:https://v-clan.jp/)。

 VTuberの方々の活動をサポートすることを目的として様々な活動をしてきましたが、改めてどんなことを目的に、これまで何をして、どこを目指しているのかについて、V-Clan共同代表である私の言葉で書きたいと思います。※以前投稿した記事を更新する形での投稿です。

(1)V-Clanとは?

 まず改めて「V-Clan」とは何かについてお話しできればと思います。日テレVTuberネットワーク「V-Clan」を一言で表現するならば「VTuberの方々が活躍の場を広げるためのシステム」だと考えています。

 具体的には日本テレビがネットワークに参加頂いたVTuberの方々に対して、「セールス、クリエイティブ、プロモーション」の3つを軸にサポートを行っていくというものです。
 「セールス」は企業様とのコラボやタイアップだったり、イベントや番組への出演に関するサポートを行なうというものです。「クリエイティブ」は日本テレビの強みを生かして、番組制作やミュージックビデオ、実写での撮影などでサポートすることができます。最後の「プロモーション」はそのVTuberが1人でも多くの人に知って頂けるような場を提供することで、「V-Clan」としてもイベントや番組を数多く企画・プロデュースしています。

 事務所や箱を作るのではなく、逆に事務所の垣根を超えたコラボレーションが実現できるための仕組みだと思って頂けると嬉しいです。

 参加メンバーについては本当に想定以上の多くのVTuberの方々にご参加頂いたと思っています。この取り組みに賛同頂いたことが本当に嬉しいですし、その分期待に応えていかなければと思っています。
 そして「V-Clan」の参加メンバーをご覧になって全く統一感がないと思われる方も多いかと思いますが、私は逆にそこが最大の強みだと思っていて、多種多様なVTuberがいるからこそこれまで見たことがない組み合わせが実現できますし、様々なニーズに応えられると思っています。

(2)なぜ日テレがVTuberネットワークを設立したのか? 

 次に日テレがなぜこの「V-Clan」の立ち上げに至ったかについて説明できればと思います。V-Clanの理念は「VTuberを次のステージへ」です。この言葉に思いが詰まっていますが、ここに至った経緯を説明できればと思います。

 まずこの取り組みは突然出て来たものではなく、約2年前に新規事業として立ち上げたVTuber事業としての活動の一環です。これまではVTuberのYouTubeチャンネルやイベントの企画・プロデュースや、「マツコ会議」「バーチャルラブ」「THE MUSIC DAY 2019 ~時代~」など、地上波番組でのVTuberの活用などに携わってきました。
※なぜ私が日本テレビでVTuberに取り組んでいるのかについては前回の記事(https://note.com/oi0304/n/nb1c42438b594)をご覧ください。

 そういった取り組みの中で、自分の中に2つの思いが芽生え始めました。一つは「VTuberの魅力をもっと多くの人に知ってほしい」ということです。自分の中ではVTuber沼と言われる魅力はわかっているのですが、周りの友達などと話していてもまだまだ偏見もありますし、ニッチなジャンルであることを実感させられます。ネット上での影響力やファンの熱量などは人気タレントと比較しても遜色ないのに、この過小評価されている状況が本当に悔しくて、テレビ局の中にいる自分だからこそ出来ることを探してたどり着いた一つの結論がこの「V-Clan」でした。

 またもう一つは「VTuberがYouTubeという枠組みを超えた存在になっている中で、サポートするシステムが求められている」ということです。というのは最近のVTuberの活動を見るとリアルイベントや海外進出の活動が盛んになってきていて、ネット上の配信者という側面からタレントやアーティスト、アイドルなどの意味合いが強くなってきていると思います。

 このようにある意味で「脱YouTuber」化現象が始まっている今、その活動をサポートできるような仕組み作りが必要だと思いました。もちろんそういったサポートを行っている方々は多くいますが、一方でそういったものが無いために活動を休止したり、引退する人が一定数いることも事実だと思います。

 そこで日本テレビが得意としている番組やイベント、企業様とのコラボなどを実現することで少しでも貢献できればと思ったのが「V-Clan」を設立した背景です。

(3)「V-Clan」はこの半年で実際何をしてきたのか?

 設立から半年間で、「V-Clan」として実際に何をしてきたかについて、時系列でまとめてみました。
5月27日:日テレVTuberネットワーク「V-Clan」設立
6月13日〜14日:オンラインイベント『バーチャル推し電WA!!2』開催
6月29日:追加メンバー発表、「V-Clan Kids」設立
6月22日〜7月13日:LIVEPARK配信番組『VTuberおバカぐらんぷり』
7月21日:オンラインイベント『Virtual UNIT Fes. VILLS』開催
8月29日〜:ミクチャ配信番組『Virtual Night Bar in ミクチャ』 開始
8月30日〜:SHOWROOM配信番組『女子会できるかな?』開始
9月5日〜6日:オンラインイベント『バーチャル推し電WA!!3』開催
9月10日:ディズニー公式チャンネルのオリジナル作品『バス停のヒロさん』配信開始
9月11日:追加メンバー発表
9月25日〜:LIVEPARK配信番組『銀河道場』開始
10月24日:日本テレビ地上波番組『美少女大行列』放送                              10月29日:もちひよことスキルマーケット「ココナラ」とのタイアップ発表11月28日〜12月19日:LIVEPARK配信番組『VTuberおバカぐらんぷり2』


 振り返ってみると様々な取り組みを行ってきましたが、今年度の方針は2つです。
①. 自らコンテンツを作ることで、参加VTuberの出演機会を創出する
②. 既存のVTuberの枠組みにとらわれない取り組みを行う

 まず①については「V-Clan」の認知度はまだ低い中で存在を知ってもらうためにも、新しい番組やイベントをまずは自分達で作ることが重要だと考えています。
 ②については「V-Clan」の理念でもある「VTuberを次のステージへ」を元に、VTuberの可能性を広げるような取り組みになるように心掛けています。具体的には「女子会できるかな?」や「VTuberおバカぐらんぷり」では芸人さんとVTuberを組み合わせて”リアル×バーチャル”な番組作りを行っていたり、また「美少女大行列」ではVTuberの技術を応用した地上波番組として放送されます。

 「V-Clan」の今後について、まず番組やイベントに加えて、VTuberと企業様とのタイアップ・コラボも現在いくつか決まっており、今年度中には発表できる見込みです。また来年度については、今年度行ってきたことをさらにパワーアップすると同時に、V-Clanそのものを進化させるような施策も考えております。
 まだまだ至らない部分も多々ありますが、ぜひV-Clanの今後にご期待頂ければと思います!


(4)「V-Clan」を通して実現したいこと

 ここまで読んで頂けると、「V-Clan」は何のために作られて、そして何をしているのかということは何となく理解して頂けたのではないかと思います。

 最後に私の思いとして、この「V-Clan」を通して実現したいことが伝えられればと思います。
 「V-Clan」を一言で言えば冒頭に記した「VTuberの方々が活躍の場を広げるためのシステム」ですが、私はVTuberになることで夢が叶うような環境を作りたいと思っています。
 というのは自分自身も含めて見た目にとらわれて生きている人はとても多いと思っていて、見た目によって様々な可能性が狭まったり広がったりすることも不都合な真実だと思います。そんな中で見た目に関係なく活躍できる手段としてVTuberが存在していて、VTuberになることで夢が叶うようなことが実現すれば、もっと生きやすい世の中になると思っています。

 現実としてまだまだVTuberは世の中ではニッチなジャンルです。しかし今後もVTuberは多様化していきながらまだまだ広がっていくでしょう。そういった中で、1人でも多くのVTuberが世に知ってもらえるきっかけ作りができるように、精一杯自分ができることを頑張っていきたいと思います。

 ここまで記事を読んで頂き、本当にありがとうございます!
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