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22年9月13日 その5499『逢坂誠二の徒然日記』(7196)

夜明けの時刻が徐々に遅くなっています。

昨日よりも雲が多めの朝を迎えましたが、

昨朝同様、西の空にはおぼろ月が見えます。

朝の気温は22度、日中は 29度の予報です。


1)有機農業

昨日、化学肥料の調達に言及しましたが、

有機農業が今後の大きな鍵になることは間違いがありません。


日本の法律では有機農業を次のように定義づけています。


化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと

並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、

農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した

農業生産の方法を用いて行われる農業をいう

(有機農業推進法(2006年))


つまり次の3点です。

*化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない

*遺伝子組換え技術を利用しない

*環境への負荷をできる限り低減する


この法律の制定から随分と時間が経過したのですが、

昨年5月、農水省の「みどりの食料システム戦略」には、

2050年までに、有機農業の面積を全農地面積の25%にすることが盛り込まれました。

令和2年の有機面積はたったの0.6%ですから、

25%目標を掲げたことは大きな前進に見えます。

しかしEUの目標は2030年で25%、ドイツは 2030年に30%です。

日本の2050年に25%は周回遅れ、見劣りのする目標です。


こうした中、政府の「食料安定供給・農林水産業基盤強化本部」会合で、

総理が、食料・農業・農村基本法の見直しを指示しました。

先週の金曜日のことです。


*食料安全保障の強化

*農林水産業の持続可能な成長を推進

*農林水産政策を大きく転換

*供給が不安定化している小麦などの穀物への対策

*肥料や飼料など生産資材の高騰対策

*下水汚泥や堆肥の利用を拡大

*肥料の国産化や安定供給

*食品ロス削減対策を強化

*フードバンクや子ども食堂への支援の充実

*スマート農業の推進

*農林水産物の輸出促進

*農林水産業の脱炭素化


こんなことが語られたようですが、今後1年程度議論し方向づけをするようです。

悪くないことだと思うのですが、肝は以下です。


食うものだけは自給したい

個人でも 国家でも

これなくして真の独立はない

そういう天地の理に立つのがわれらだ


岩手の開拓者たちに贈った高村光太郎の詩の一節です。


目先の効率性や価格に目を奪われることなく、資材、飼料を含め、

国内で確実な自給ができる方向へと徐々にシフトする必要があります。


さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。

===2022.9.13==

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