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数字は時空を超えて

クレジットカードを持っていないので、ライブの配信チケットを買うときなどはコンビニで支払いをすることになる。今日も観たいライブのチケットの代金を払いに行ったのだが、どういうわけか店の隅のマシーンを操作しても目的の画面にたどり着けなかった。やり方が悪いのかなと思い、柔和な微笑みを浮かべて操作する、“想い”を指先に込めてタッチパネルを触る、二礼二拍手の後に操作するなどやってみたが、どうやらそもそもこの形式の払い込みに対応していないようだった。

仕方なくレジで聞いてみると、受付番号を教えてくださいと言われ、その場で13桁の番号を唱えさせられた。遠く離れた場所で行われたイベントが地方でも見られるのはありがたい話だが、そのために地元のコンビニのレジ前で数字を言わされているのは不思議な感じだ。技術が進んでるんだか進んでいないんだかよくわからない。タイムマシンの使用許可を得るまでに数日待たされるみたいな。まあ、無事払い込みも済んだのでよしとしよう。

もしかしたらレジ前で13桁の番号を言ったことが伏線となっていて、配信ライブの中で回収されるのかもしれない。そうなったらすごいことだ。時代の変化を巧みに取り入れた演出。まさに参加型の作品といっていいだろう。

「あなたの思いが!私たちに届いている!13桁の番号に乗せて!あのコンビニのレジから!時空を超えて!たしかに今ここに!届いているんだ!」(カメラ目線で)

そんな展開があるだろうか。激アツだ。今から楽しみである。


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