カホンの魅力!ただの箱に見えるけど奥深い
最近カホンという楽器を購入した。
ペルー生まれの箱型の打楽器で、主にストリートミュージシャンなどに用いられている楽器だ。
一見するとただの穴の開いた箱にしか見えないこの楽器の奥深さを紹介していく。
カホンの説明は以下サイトが分かりやすい。
https://www.soundhouse.co.jp/howto/drum/cajon/
1.誰でも簡単に演奏できる
ピアノやキーボードなどの鍵盤楽器や、ギターやバイオリンなどの弦楽器、サックスやトランペットなどの管楽器などは習得までに時間がかかる。
そもそも運指や吹奏に慣れるまで、音すら出せないこともままある。
これに対して打楽器と言うのは、とりあえず叩けば音が出る。
もちろん叩く位置や強弱により音色は変わるのでそんな単純なものではないが、素人がそれなりの満足感を得るのは割と早い楽器だ。
しかし、いわゆるドラムセットはドラムが多すぎて複雑だ。
バスドラムやハイハットで足まで使うから尚更である。
練習するにも広い場所が必要だし、スティックだってしょっちゅう折れる。
そういう意味ではハードルが高い。
しかしカホンは見た目は完全に箱なので、そこまで場所を取らない。
持ち運びもドラムセットに比べればだいぶラクだ。
叩く場所も3か所(ロウ:バス、ミッド:タップ、ハイ:スラップ)なので、構造を体が感覚として覚えるまでも早い。
子どもからお年寄りまで、感覚でそれなりに叩ける楽器なのだ。
それなりに叩けると楽しく感じるので、楽しさを感じるまでが早い楽器とも言える。
2.いろいろな音楽に対応できる
カホンというとアコースティックギターとのコンビで、いわゆるフォークソングに使われるイメージがあるかもしれない。
しかし叩き方やリズム次第であらゆる音楽に対応することができる。
一緒に演奏すぐ楽器も、鍵盤、弦、管とどのジャンルの楽器とも相性が良い。
スペインのフラメンコに導入されたのは1970年代と言われているが、今では重要な楽器として機能している。
また3種類の音色というのも、バンド演奏するには必要十分な数と言える。
基本的に「ドン」という低音、「トン」という中音、「シャリッ」という高音を、リズムに合わせて使い分ければだいたいどんな楽曲にもハマることができる。
3.邪道な使い方もできる
この話をすると真剣にカホンを演奏されている方に怒られそうだが、割と邪道な使い方もできる。
1つ目は荷物置き。
とりあえず荷物を置いておくのにちょうどいい。
5~70cmほどの高さがほとんどであるカホンは、一般的なテーブルよりも高さが低い。
逆にそれが、テーブル上から一旦どけておきたい荷物を置くのにめちゃくちゃちょうどいいのだ。
2つ目は足置き。
カホンは座って演奏する楽器なので、イスよりちょっと低いくらいの高さであることが多い。
なのでイスに座って足を伸ばしたいとき、ものすごく足置きにちょうどいいのだ。
僕は在宅でのデスクワークなので、たまに足を伸ばしたいときに使っている。
カホンを侮るなかれ
僕は今までカホンに興味はあったけれど、「箱を叩くくらいならテーブルを叩いてリズム取るのもかわらないだろ」と思っていた。
しかし所有して初めて、カホンがれっきとした楽器として優れた音色を出すことを知った。
音量はデカいし(深夜の演奏はやめましょう)、板やスナッピー(金属の帯)の張り方を調整することで音色の調整もできる。
思った以上にちゃんとした楽器なのだ。
家にピアノやアコギなんかがある方は、ついでにカホンも置いてみると、客人が来たときに気軽なセッションができて楽しめるはずだ。