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幼稚園にいた頃から離人症の症状と共にある。この感覚は小学生の頃に弱まったが、中学生になって集団暴行の被害を受けてから再発したように思う。高校生の頃には「ゆめのような」感覚が面白くて自らこの感覚に浸るようになった。休日の昼に部屋に置いてあるネイビーのソファに横になって目を閉じる。オーディオから流れる落ち着いたアンビエントを聴きながら水流を感じる。目を瞑った先には神秘的な湖。足元には小石が転がり目の前はどこまでも霧だけの湖だ。周りには何もない。自分すらいないのかもしれない。人間のいない世界。風を、水流を足元に感じようとするがそれらは幻覚のようだから実際にその場所に辿り着くまでは本当のことは分からない。ここじゃないどこかへ行きたい。それがどこなのかは分からない。とても冷たくて、

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