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「奇跡の脳」

脳神経解剖学者 ジル・ボルティ・テーラー博士 が自身に起きた左脳出血の体験を、TEDでスピーチしているのを見ました。左脳でゴルフボール大の出血を起こし、手術で血腫を取り除いています。その時の体験は、ドキュメンタリー映画にもなっていました。回復に8年かかったそうです。

脳での異常が起きている中、左脳が機能しなくなって行き、そして右脳で捉えている世界を、「全てのエネルギーと一体となりそれは美しいものだった!」
と語っていました。

娘が、やはり左脳で出血を起こし、右半身・言語機能が失われている時、自身に起きていることを嘆くことも、自分の未来に失望もしていない様子に、私はとても不思議な感覚になりました。もし、自分が同じ状況になったら自分に悲しみと絶望を持つのではないかと。

体と言葉が回復してから、その時のことを「幸せだった」と答えました。

ジル・ボルティ・テーラー博士の話を聞いていてそれが何故だかわかりました。
左脳は、過去と未来が全て。言葉と過去の体験を結びつけ未来へ意味付けて行く。
右脳は、今が全て。その瞬間全てが完璧であり、完全であり、美しい。

右脳の世界にいるときの感覚なのですね。
私たちの脳が互いに機能しているときは、どちらかをシャットするという事がとても難しいかもしれません。(右脳派、左脳派とか言いますが、どちらかだけに限定をすることは意識の中でできるようになるものでしょうか・・)

術後18日目に、何かのスイッチが脳に入ったらしく、
「自分自身の現実のタイムラインに乗った。死ななくてよかった、、」
って思い、涙が出て来たと。
左脳へのバルブが大きく開いた瞬間だったのだと思います。

脳の世界。スピリチャルでもなんでもなく、体験し感じたことは、自身の経験としてこれからの彼女の大きな力になることだと思います。

〜〜ジル・ボルティ・テーラー博士のTEDの抜粋〜〜
「脳は2つの認識的な心を備えた宇宙の生命力です。私達はこの世界の中で、どんな人間でいたいのか、どのようにありたいのか、全ての瞬間瞬間において選ぶ力があります。
今ここでこの瞬間、
 私は右脳の意識へよることができます。そこでは、私は宇宙の生命力です。私を作り上げる50兆もの美しい分子が一体となった生命力の塊です。
 あるいは左脳の意識によって、一人の堅実な個人としてあることを選びます。大きな流れや他の人とは別個の存在です。ジルボルティ博士 理知的な神経解剖学者。
この2者が私たちの中にある”私達”なのです。The we! inside of me.
皆さんはどちらを選ぶでしょう。どちらをいつ選びますか?
私達がより多くの時間を右脳にある深い内的平安の回路を生きることを選択すれば、世界はもっと平和が広がり、私達の地球ももっと平和の場所になると信じています。これは広める価値のある考えであると。」

TED Youtube 「奇跡の脳」脳卒中体験を語る / ジル・ボルティ・テーラー
https://youtu.be/BsSWaYITW4g

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