猫みたいな犬

運命の日

２０１２年、海の日。
ホームセンターに家族で買い物に行った。
私と子供たちは動物好きで、飼う予定（買うお金）もないのにホームセンターに併設するペットショップを見に行くのが好きだった。
この日も、買い物ついでに何となくペットショップへ。
母は、動物があまり好きではない。
いつもなら、私たちがペットショップに居てもその区画に入らずに携帯にわざわざ「帰るよ」と電話してくるタイプの人。
それなのに、この日は「帰るよ」をわざわざ直に伝えに来た。
珍しく、ペットショップの敷居をまたいだのである。

何頭もいる中で…

珍しく、ペットショップに入っただけではなく、ケージの中を見て「かわいいね」と言い出した母。
※のちにこの日の事を「あの時…疲れていたんだよね」と言っている。
なんと、その中の１頭に心惹かれてしまった。
家族みんな、青天の霹靂。
あの動物嫌いの母が「この子が欲しい」と言い出した。
種類は、パピヨン。
申し訳ないが私は知らなかった。パピヨン？？？
店員さんが言うには「あまり大きくならないので飼いやすいですよ」
色は白黒。パンダだ。
母が「ロッキーに似てるよね」と言う。
ロッキーとは、昔飼っていたシェルティの名前だ。
ま…まぁ、似てるっちゃ似てるけど…似てるか？？？
確かに小さいころのシェルティとパピヨンは似てる…？

子犬のパピヨン

子犬のシェルティ

…鼻…鼻筋は似てる？？？
まぁ、似てるかどうかは別にして、とりあえず買いたいということで母は、即貯金を下ろしに行き、現金でお支払いしてました。すごい行動力！！！
シェルティを飼っていた頃からかなり経つので、ケージなどの必要物品も全部一からそろえて、ルンルンで帰宅。

この子の名前は…

帰りの車内で、この子の名前を付けよう、と言う話になる。
私は、その日が海の日だったので「マリン」と言ってみた。
家族全員からひどいブーイング…
「どこがマリン？」「マリンって顔じゃない」
は？？？だったらどんな顔だっていうんだよ。
娘が「ショコラ」と提案。
私は「どこが？？？」って思ったけどみんな賛成した。
へ？白黒だけど？どの辺がショコラ？
って思っていたら、成長するにつれてなぜか茶色が目立つようになった。
名は体を表すのか…？？？
血統書を見たら、母は白黒、父が茶白だった…
最初は母そっくりで、成長するにつれてお父さん譲りの茶が出てきたのか…
ってか、白黒だった時点の子犬を見て「ショコラ」と名付けた娘、すごくね？www

そう言うと娘は「だってうっすらと茶色があったんだもん」と言うのだが、家族全員子犬時代のショコラは白黒だったという認識。どこに茶色があったんだ…？？？今となっては当時の写真もあまりないので…とふと見たら部屋に飾ってあった、ショコラの幼少期の写真！

子犬時代のショコラ

写真ではよくわからないけど…言われてみれば鼻先や頭の白いところになんとなく茶色が混ざっているようないないような…でもやっぱ白黒だぞwww

前世は猫だったのかな…

ショコラを見ていると、たまに思うこと。
「前世は猫だったんじゃないかな？」
一つは、食べた後に顔を洗うこと。
私は、犬がそれをやるのは初めて見たんだけど…
それから、性格が気まぐれっぽい。
一応、帰宅すると「おかえり～」と出てくるが、なる（キャバリア）は、いかなる時も必ず玄関まで来てしっぽをちぎれるほど振り回す、典型的な「犬」だったのに比べると、ショコラはかなりドライ。ドライ…というか、その日によって態度が違う。全く出てこない時もある。
帰宅した音が聞こえなかった、とかではなく「意図的に」出てこないことがあるのだ。
「私は、置いて行かれたので怒っています」みたいな時とか。
「あなたが帰ってきた事に何のメリットがあるの？」みたいな時とか。
猫っぽくないですか？

この猫っぽい犬は、今年12歳になりました。
いつお迎えが来るかわからないから、１日１日を大切にしようね、と母がたくさん甘えさせていて、わがままお嬢様です。かわいいです。
これからもたまにショコラのことを書きますね。