おひな

日々を直感で生きるカナダの大学生。中学時代にいじめにあった事がきっかけで積極的不登校→…

おひな

日々を直感で生きるカナダの大学生。中学時代にいじめにあった事がきっかけで積極的不登校→勢いで中学三年でニュージーランド留学へ。カナダの高校を卒業後、同カナダのマギル大学在学中。過去の経験や、ユニークで楽しい生活の一部を共有したい。コロナを機にフィットネスボクシングにハマった。

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  • 私の留学珍道中

    私の四年間の中高留学の思い出を、ゆっくり、楽しみながら振り返っています。

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不登校はなぜ批判を受けるか

不登校は選択肢の一つです。それに過ぎないのです。 私はアカウント名にある通り、元・不登校です。 中学2年の二学期から半年余り学校に行っていなかったのですが、自分のことは「積極的不登校」と説明していました。 後から調べると積極的不登校という言葉が存在することを知りましたが、文科大臣のホームページでも使われている公式な言葉だと知りました(笑) 不登校歴は半年ですが、その間に色々な大人から様々な言葉をかけられました。中には不登校に対して否定的な意見を持っておられる方も、肯定的な

    • 部活を途中で諦めたあなたへ

      私は中学に上がるまで筋金入りの帰宅部として生活していた。 水泳、書道、絵画、塾、ピアノ…と毎日習い事で放課後が埋まっていたので、特に暇をしていたとか、部活で友達と過ごしたいという希望もあまり無く、忙しく過ごした。 しかし、中学になると話は違う。 私の中学では部活は必須ではなかったが、ほぼ全員が何かしらの部に所属しはじめ「私も入ろうかなー」と思い、背が高いという理由だけで入部したのはバレーボール部。 今振り返ると笑い話だが、仮入部の時に優しかった先輩たちが鬼に豹変したとき、罠

      • "Body Shaming"のない世の中へ

        "Body Shaming"の定義をご存知ですか私の独断と偏見ですが、常にアンテナを張っていない限り、何のことを指しているか見当もつかない方もいらっしゃると思います。 しかし、私は声を大にして言いたい。 もっとBody Shamingについてみんなに知って欲しい!! では、この"Body Shaming"の意味を一緒に考えていきましょう。 勘の鋭い方ならお気づきだと思いますが、この言葉は『身体・体型』に関わる言葉です。 "Shaming"の部分で、この言葉が良い言葉か

        • 私の留学珍道中②

          前回までのお話 皆様こんにちは。こちらは、連載中の私の4年間の留学のお話を時系列でお話しております。最初からご覧くださると、もっと楽しめると思うので、初回の記事を是非ご覧ください。 第一話では、いじめられ、精神が弱り、けちょんけちょんになった私が、腹が立った勢いで留学を決意してしまう所まで。 今回は、なにも考えずにドキドキと不安を抱え、飛んだ先での苦悩をお話します。 未知の緊張 留学を決意してからの日々は、早送りの様に進んでいった。 気がつけば、家族としばしの別れの日

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        • 私の留学珍道中
          2本

        記事

          私の海外留学珍道中①

          はじめに 今年の6月、やっとの思いで高校を卒業した。 猛威を振るうコロナの影響で、何一つ卒業の思い出など無いが、味気なく、ぬるっと、卒業したのだった。 最近宅配便が届いた。中には卒業証書や、着ることの無かった、写真で友人達がかぶっていた物よりチープな雰囲気の、青いガウンと帽子を手にした。 後から振り返って『一瞬』だったといえばそうだが、高校在学中は「一生卒業しないかも」と気が遠くなる程終わりが見えないものだった。 中学三年の時の留学をあわせて四年。 一筋縄ではいかないこと

          私の海外留学珍道中①

          「ウチはウチ、よそはよそ」が難しいけど、受容したい葛藤

          「ウチはウチ!!よそはよそ!!!」 家庭でよく聞く子供のなだめかたランキング一位なのでは、と言うほど使用率が高いフレーズの一つではないでしょうか? 私も小さい頃、あの手この手でおねだりをしては、言われていました笑 でもこの他人と自分の線引きって、子供大人に関わらずとっても難しいことだと思うんです。 おねだりする時だけでなく、誰かに嫉妬したり、自分が気に入らないルールがあったり、納得できないことや、他人の言動などなど、老若男女四六時中葛藤している気がします。 私もその中の一人

          「ウチはウチ、よそはよそ」が難しいけど、受容したい葛藤

          『ゆたかさ』は「普通」であること、そしてそれは時間が教えてくれる

          #ゆたかさって何だろう 「ゆたかさとは?」と聞かれて、簡単に言葉にできないのは私だけだろうか。 私はいわゆる普通の家の一人っ子として18年過ごしてきた。小学3年の時にペットにコーギー(とても可愛くて抜け毛が多い)を迎え、中学2年の時に単身留学を開始した。 もう一度言っておく。 私は昔、自分のことをいわゆるどこにでもいる普通の人だと思っていた。 読んでいる人は「え、どこが?」と思っているだろう、18歳の私も「え、どこが?」と思っている。同じだ。 留学っておそらく普通じゃな

          『ゆたかさ』は「普通」であること、そしてそれは時間が教えてくれる

          人間性×多様性=ラグビー

          #応援したいスポーツ 皆さん、ラグビー観戦はしたことがありますか? 私は幼少の頃、父に連れられてラグビーを観に行ったのが最初で最後の生観戦だと記憶しています。 去年のワールドカップは留学中でリアルタイムで観られず…。後に観てみたら、私のスポーツ観戦史上最高に鳥肌が立ちました。 特にスコットランド戦が私のお気に入り。 いや、待てよ。なんでキミがラグビー推しとんねん!! と思われた方、恐らく多数。数多。わかります。そうですよね。 私はどんなスポーツでも観戦するのが好きですが

          人間性×多様性=ラグビー

          Clean Banditと夜と私

          ある4年前の夜、私はランダムに垂れ流したミックスリストの中からClean Banditに出会った。 たった一度4分間の音色を通り過ぎたあと、1週間ずっと頭から離れない旋律を探しに、私はまた同じプレイリストを流した。 一時間ほどしてやっと見つけた曲は"Real Love(本物の愛)"。 冒頭のストリングスの柔らかで力強い音色に完全に心を奪われ、もう一度聞くことができたその日は一目惚れした人にもう一度出逢えた様な運命的で幸せな気持ちで溢れた。 Clean Banditはイギ

          Clean Banditと夜と私

          好きなものを身につける。私スタイルを探す旅。

          お洒落になりたい。 でも何からすれば良いかわからない! だから、私はお洒落だと思う人を街中や電車で見かけたときや、SNSでお洒落な服装の方を見かけると、観察する様になった。 そしてお洒落でお洋服を着こなしている(洋服に着られてない)人は、とても垢抜けて見えて、それもみなさん小物の使い方が上手なのだ。 そして、何より皆様自分の魅せ方をよく知っている。 コーディネートが洗練されているのに、どの部分も寂しくなっていない。 まるで絶妙なバランスを繊細に調節をしているかのようで

          好きなものを身につける。私スタイルを探す旅。

          人の幸せと自分の幸せを比べても結局は幸せになれなかった

          ある人は私に言った。 『あなたは自分のことを不幸だ、大変な状況にいる、と言うけれど 世界にはもっと大変な人や、恵まれない人だっているの。 そんな人達のことを思えば、あなたの生活なんて全然楽じゃない。 そんな人達と比べたら、あなたがどれだけ幸せなのか、 そしてその幸せに感謝するべきなのか解るわよね。』 私には、この言葉の一つ一つがどうしても受け付けなかった。自分の今ある生活に感謝しよう、と言うところ以外は。 綺麗事ではありません、他人の幸せと自分の幸せを比べるのは

          人の幸せと自分の幸せを比べても結局は幸せになれなかった

          カナダのJKが先生になってみた話

          私、先生になりました。 高校生が先生になった、というのは相反する存在が共存していてかなり違和感がある。 先生になったというのは少し大袈裟だが、留学先の高校で'Peer Tutoring'という、先生の補佐役のような役目をオファーされたので、面白そうだしやってみよう、と軽い気持ちで今月から始まった。 私が補佐で入っているクラスは、Workplace Math 10 という数学のクラスの一種。 カナダの数学は、AP Calculus/Calculus(現地大学一年レベルの

          カナダのJKが先生になってみた話

          私が人生で初めて涙した音楽

          突然ですが、音楽はお好きですか? 私は中学まで音楽が特に大好きだった記憶は無いけれど、留学を機に語学習得が早くできるようになるかなーと音楽が好きになった。 とにかく流行りの音楽(当時はFifth HarmonyとTaylor Swift)をたくさん聞いて、歌えるまで頑張って聞くという習慣がついた。 完全に趣味になった。 私は音楽が好きだ。 歌詞よりもメロディーや楽器などの「音」が好きだと言ったほうが正しいかもしれない。 ある曲に出会うまでは、私は音楽を聴いて感動したり心

          私が人生で初めて涙した音楽

          カナダの新学期と新しい時間割

          カナダでは9月から進級し、私はとうとう高校三年生(シニア)になりました! 高校ももうあと10か月で終わるのだな、としみじみ…ではなくて、そこには新学期に怯える私がいました。 私は新しい環境への適応が得意ではありません。 何と比べれば良いのかは全く見当もつきませんが、周囲を見渡す限り新学期になるのが怖くてドキドキしている生徒は少ないと思います(笑) もう同じ高校に在籍して三年目ですが、それでも新学期は不安になってしまうのです。 何が不安か? 一つに絞ることも難しいです

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          最初からネアカじゃなかったけどポジティブになった人の話

          ポジティブ人間と聞くと、輝かしいビジョンを連想させる。 あぁ、私ではないや。と投げ捨てたその映像こそが、今私の瞳から通してみた世界だった。世界がキラキラと輝いていると聞くと、途端に妬みたくなる気持ちもひしひしと感じるが、それを少し羨ましげに見つめていた私が得ることができたのは、もはやMY世紀の大発見レベルだ。 十人十色、ポジティブ人間と聞いて連想するものはまちまちだが、私にとってのその手の人間は、明るく充実した生活を送る楽しそうな人間だった。 昔の私だって毎日を楽しんでい

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          5年前の8月31日 私は

          私は五年前のあの日 中学2年の夏のあの日 私は 何日も何日も泣き腫らした目を 珍しくしっかりと開いて 心を揺らしながら 震える唇をなんとか抑えて 学校に行かない と 行きたくないんじゃなくて 行かないんだ と 両親に伝えた どれだけ残酷な知らせだっただろう どれだけ家族を悲しみの渦に落としただろう それでも言わなければいけなかった そうで無ければ 学校という小さな箱の中の私は 意味もなく行われていたいじめに 今にも潰れそうだったからだ 幸せそうな歳が近い学

          5年前の8月31日 私は