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オンラインの価値向上によって生まれる新しい可能性

コロナ禍において、私たちの生活に一気に近づいてきた存在の、「オンライン」という手法。

2020年の初めには、使ったことも、知らない人もたくさんいたzoomも今では当たり前に使っているし、オンライン飲み会なんて想像もつかなかったこと。人は、これまでの「あたり前」にどれだけ縛られてるのかをこんなにも社会全体が同じタイミングで気づくことは、かつてあっただろうか…。

個人的には、5年くらい前から、オンラインサロンを通じた出会いもあり、
きっかけはオンラインでも、そこからオフラインに繋がる楽しさを享受できている側なので、抵抗はなかった。
でも、どこか〝怪しそう‘’と思われがちだったオンラインが身近になって、わたし的にはちょっと嬉しい。

コロナ禍を経て、わたしは二つのオンラインの新しい形に出会った。

一つ目は、オンライン料理教室。
作ってあげたい彼ご飯の著者、料理研究家のSHIORIさんのオンライン料理教室に一期生として入会。
SHIORIさんは、自粛生活が強いられている環境下で、頻繁にインスタライブを配信し、なかなか買い物に行けない・外食に行けない状況で、「限られた食品で、美味しい本格的な料理を簡単にする方法」で、バズった。
元々料理が好きなわたしも、定番化しているレシピからの脱却がしたかったし、何よりレシピ本からは伝わらない、小さなトリビアや、小技が素晴らしいのだ。
不謹慎にも、緊急事態宣言が明けてこの癒しの時間がなくなってしまったら…と、思っていた時、オンライン料理教室の企画を聞いて、一目散に申し込んだ。

※SHIORIさんのオンラインサロンにかける思いやきっかけはこちらhttps://note.com/shiorikaregohan/n/nb124eb374b56

二つ目は、書籍販売のオンライントークイベント。
大好きな著作家、北野唯我さんの新書「これからの生き方」の発売記念イベントがオンラインで開催。これは、全国にあるいくつかの大手書店がタッグを組んだ横断型のイベントで、オンラインと言う形もそうだけれど、書店に帰属するイベントから、いわば競合達が連携して行うイベントも、きっと業界初の試みだろう。
イベントの途中に、チャット機能を使って双方向のコミュニケーションも取れるし、新しい形で非常に充実してた。
デジタル書籍の普及に加え、このコロナ禍で大きな打撃を受けているであろう出版業界にとっても、新しい形として定着してほしい。
個人的には、対象書店を探すプロセスが宝探しみたいで楽しかった。
(前のめりすぎて、入荷前に行ってしまったけど)

※唯我さんが二年間断り続けたけれど今だからこそ始める価値があると立ち上げたオンラインサロンにかける思いについてはこちらhttps://note.com/kuhga20/n/n7d52846209c8 


もちろん、現場の熱量が伝わりにくいとか、オフラインの良さもあるものの、コロナ禍を経て、オンラインの価値が向上したことは言うまでもない。

何より、【距離の概念】がなくなったことが非常に大きい。

コロナ明けに、SHIORIさんのインスタライブがなくなったら、東京まで料理教室に行こうかな…でも、そうなると交通費の方が何倍もかかるな…なんて、考えたりもした。
でも、オンラインになることによって(そして録画が残ることによって)レッスンをお休みする必要もないし、自分で実際に実演するときも消えゆく脳内イメージの再生ではなく、リアルに目の前でSHIORIさんの手元を映像で確認しながら料理ができる。

前回の北野さんの書籍販売イベントでは、仕事終わりに間に合わず京都→大阪を新幹線に飛び乗ってなんとか滑り込んだりもした。
(一緒に行った友人は、半日有給を取得)
でも今回は、開始5分前まで仕事をして、電車に乗りながら視聴を始め、家に帰って後半はゆっくり参加することができた。

これまで圧倒的にこう言ったイベントの機会は、都市部に集中していた。
しかし、オンライン化によって移動や時間の概念がなくなり、ストレスフリーに限りなく近い状態で、世界中から楽しめるようになったのは、コロナ禍が産んだ産物の一つだと思う。
おそらくこれは、地方に住む就職活動生にとっても、非常に大きなメリットであったと思う。大きな負担である交通費をかけず、本当に興味のある会社の説明会を聞け、選考に参加出来たのだから。

そして、オンラインのメリットは決して私たち受け手側だけではないと思う。

SHIORIさんの料理教室もこれまでは、行く先にキッチンがなければできなかったし、
唯我さんの発売記念イベントも、全国を回り終わる頃には発売からの月日も経ってしまう。

そして、きっとこれまで、知らなかった人や、リアルな接点の機会創出ができていなかったマーケットに、自分のファンを増やすチャンスが広がったのではないかなと思う。

今後は、オンラインとオフラインのハイブリット型コミュニケーションが主流になっていくと思うが、北海道の田舎出身の身としては、こういった形ができることで、地方間格差が徐々に埋まり、そこから生まれるアイディアが地方創生につながることもきっとあると信じている。
(地元の特産物を生かしたレシピや、新しいビジネスのアイディアとかキャリア形成の形とかね。)

話が大きくなってきて、そろそろまとめ方がわからなくなってきたけど、
ネガティブなことばかり見えてしまうコロナ禍でも、生活にポジティブな変化をもたらせてくれたこともある。これを一過性で済ませないようにしていかないといけないですね。

これからも、リアルな人の温かさを大切にしつつ、オンラインでコミュニケーションの幅を広げていきたい。

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