【宮迫博之・田村亮会見】 ”脱暴”を目指す吉本に決定的に足りないもの

引退……と思わせておいてまさかのメガンテ

昨日は芸能系のニュースは宮迫博之・田村亮の記者会見の話題で持ち切りだったが、それは当初噂されていた引退会見などではなく、吉本という芸能事務所の闇を暴露する告発会見だった。

この会見が開かれる前までの世間様の意見は、反社会的組織との繋がりを疑われた事と、それに加えて発覚当初に「ギャラは受け取っていない」などと虚偽の発言をしてしまった事から、吉本との契約解除もやむなしという論調が多かったように思う。
ところが、気付けば「引退?」という情報がどこからか漏れ出し、引退会見のスケジュールなどもリークされ、待ったなしの状況になって何故か会見延期。そして昨日のあの衝撃的な告発会見が「吉本とは関係なく」開かれたという流れになった。

そしてその会見が終わってみれば、いや正確には会見のabemaでの生中継の最中に、宮迫らの口から明かされる裏事情がひとつひとつ積み上げられていく度に、吉本という事務所に対する不信感や嫌悪感が高まって行ったように思う。

特に、下記の部分が明かされた時点で、吉本に対するジャッジが確定したのではなかろうか。

※記者会見の文字起こし
最初に岡本社長が「お前らテープ回してないやろな」と言われました。「回してません」と言うと「亮。ええよ、お前辞めて1人で会見したらええわ。やってもええけど、そんなら全員連帯責任でクビにするからな。それでもええなら記者会見やれ」と言われました。「オレにはお前ら全員クビにする力があるんや」と。全員何も言えなくなりました。

静観を決め込む吉本に対し、記者会見を開いて自分の口から正確な金額や経緯などを明らかにしたいと申し出た田村亮。
だが社長の返答はこれだったという。

本気か冗談かは知らないが、まず最初に録音しているかどうか確認するという点が胡散臭すぎるし、本気で言っているならば立派な恫喝である。
次に、クビ前提で記者会見をして、正しい情報を世間に伝えたいという覚悟を決めた人間に対し、仲間を人質に取って黙らせるあまりにも卑劣なやり方。「てめえの血は何色だ」と言うしかないクズっぷりだ。

しかも、吉本は宮迫や田村亮に対し結局は引退を突き付ける訳で、会社の言う通りにしていたってバッドエンドにしかならないという二重三重のクソっぷり。こんな悪役のテンプレみたいなヤツ、マンガやアニメにしかいないと思っていた。

こんな話を聞かされては、世間の負の感情は宮迫・田村らが反社から金を受け取って闇営業していた事よりも、「ギャラの9割を持って行くなんて言われている上に、こんなクズが社長をやっている会社」の方に向けられてしまうだろう。

さらに、問題となった反社組織とは、過去に ”事務所を通した正規の営業先として仕事をした事があった” とか、在京・在阪のキー局は株主だから大丈夫と言った事など、吉本にとって致命傷になり兼ねない情報が次から次へと飛び出した。

宮迫らは土俵際から今まさに突き落とされようとしているところだが、吉本と社長を道連れに出来るかもしれないメガンテ的な一手を打てた事になる。
対する吉本は、追い詰められた人間が何をするかが全く想定できておらず、典型的な「人を舐めたブラック企業そのもの」だ。

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