”お前が言うな系論客” らがSNS規制を求めて前進開始

案の定と申しますか……

リアリティショー『テラスハウス』がキッカケで起きた悲劇については、過去に3本ほど記事をアップさせていただいた。

「今日の加害者は明日の被害者」ネットの誹謗中傷は無限に被害者を生み出す
#1  https://note.com/oharan/n/n719398bd26f8
#2 https://note.com/oharan/n/n5b160b7ed2e5
#3 https://note.com/oharan/n/n7fc56bb3a5c9

ここで私は次のように述べた。

より最悪なのは、何だかんだSNS規制の話が順調に進んでしまった場合だ。そうなると法律というのは良くも悪くも「平等な文面」が組まれるものだから、強者だろうと弱者だろうと等しくその法で縛られる事になる(という建前になっている)。

だが、より声を挙げる必要に迫られるのは弱者である。これは少し考えれば分かる話だが、強者はわざわざSNSなどでクドクド言わなくても、生きて行く上であまり困る事がない。

ところが弱者の立場ではそうはいかず、SNSでも何でも使えるツールは全て使って声を挙げねば、会社に、社会に、権力者に殺される可能性まである。皆さんもあちこちで「たまたまTwitterで拡散したら話が良い方に転がってくれた」なんてケースを目撃した事があるだろう。
下手な法規制が行われると、そうした事すら封じられてしまう可能性が高まってしまうのである。

私はここで「弱者が声を挙げられなくなる」という切り口で危険性を説いた訳だが、現実にはもっと ”小さな小さな話” から始まってしまうものでございまして……。

我先にと声を挙げ始める「お前が言うな系論客」たち

前回の3部作を書いている頃にすでに兆候が見えていたのだが、木村花選手のニュースが報じられるや、これまでプロレスの話題など口にした事も無かったような人間からも彼女の死を悲しむ声が聞こえて来た。

その事自体は悪くはないのだが、気にかかるのはそうした発言をする人間の中に「お前が言うな」と言うよりない人間が紛れ込んでいる、というか「そういうヤツらこそが率先して被害ヅラで声を挙げている」という点である。

いまそのような声を挙げている方の多くは、純粋な正義感から声を挙げていたり、自身がSNSなどで批判され誹謗中傷を受けた過去があるのかもしれない。木村選手のニュースによって、そうした悔しさや憤りが暴発したとしても不思議ではないし、それを否定するつもりもない。

例えば日の丸マスクのこの会社とか。

だが問題なのは、こうした世の人々の当然の怒りに乗っかって、「お前はそもそも加害者だろ?」という人間までもが「SNS規制すべし、匿名規制すべし」と騒いでいる事である。

例えば、ナイナイ岡村のラジオの失言に対し病的なまでな攻撃性を見せ、様々な媒体に何度も何度も記事を寄稿し続けていたあのひとや、女子大生の頃からネットで炎上する事だけで生き延びて来たような元電通女など、ネット上で一二を争う「天然物の嫌われ者」らが一堂に会しているかのような有り様だ。

だが、そうした連中には批判を受けて当たり前の ”ヤラかし” がある。

今このnoteはvsフェミの話題が多いので、フェミ界隈に限った話をするならば、某 ”靴がどうのこうの” の女性論客。
アレなんか自分の言動のマズさが重なり続けて、最短距離で今のポジションまで駆け上がった優秀な炎上芸人である。最初に世に名前が出てから、確固たる地位に収まるまでの、レコードタイム保持者かもしれない。

皆さんは、ヤツが自分の言動の酷さによって非難されている場面を見て、同情できるだろうか。

他にもアニメ絵や萌え絵のポスターなどに噛み付き、無茶苦茶な暴論でオタク叩きや男性叩きをして来たツイフェミは数多いけれども、そいつらが批判を浴びまくっているには理由がある。

それは「そもそもそいつ自身が他人を攻撃したから」なのだ。

例えば、街中に乳首丸出しのエロポスターが堂々と張り出されていて、それに対して「何とかしろ」と声を挙げているといったレベルならば私も納得する。それは確かにゾーニング不足であろう。

ところが ”この手の輩” は18禁の売り場にゾーニングされている物を引っ張り出して来て「セクハラだ!ゾーニングが出来ていない!」といった騒ぎ方をし、最終的には「そんな物はこの世から消し去れ」となる。

そうした言動は、その作品によって収入を得ている人間(出版社・アニメ会社など含む)の生活を破壊するものだし、その作品を愛しているファンに対する誹謗中傷でもある。

したがって「私こそは誹謗中傷被害者でござい」とメディアに顔と名前を出すのは勝手だけれども、「そもそもお前こそが誹謗中傷の加害者じゃねえかよ、フェイクニュースかこの野郎」という話なのだ。

そう、昨今のネット・SNS規制の声というのは、このような ”加害者の居直り” を生む結果に繋がってしまっている。

ところが、そんな声にアテられて「そうだそうだ!」とシュプレヒコールを挙げている連中の多くは、残念ながら自分が何に乗せられようとしているのか気付いているようには見受けられない。

これは実に恐ろしい状況である。

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